集客力の高いホームページ制作

オウンドメディアのマネタイズは、多くの企業が関心を持つテーマです。

ただしマネタイズを目的に運用すると、ユーザーの共感を得られず、集客に失敗するリスクがあります。一番重要なポイントは、ユーザー第一主義で継続的に情報発信することです。

ユーザーに喜んでもらえるお役立ち情報を発信することで、ファンがつきます。その結果が、マネタイズにつながります。

本記事では、オウンドメディアの本質や、マネタイズ方法、マネタイズ成功事例について解説します。

 

1. オウンドメディアの本質とは

オウンドメディア マネタイズ

1-1. ユーザーの役立つ情報を中立の視点で提供

読者に役立つ情報の提供を通じ、自社サービスのお問い合わせや採用効果を実現するのが、オウンドメディアです。その結果、自社の事業課題や採用課題の解決につながります。

オウンドメディア ばね探訪

例えば、『ばね探訪』というかなりマニアックなWebサイトがあります。このサイトは、東海バネ工業株式会社が運営するオウンドメディアです。自社の製品が、どんな企業のモノ作りに活用されているのかを詳細にレポートされています。

バネを購入しようと考えている企業の購買担当者は、レポートを読むことでバネの活用方法を知ることができます。また同時に、東海バネ工業のバネ製品に対する信用力も高まります。ちなみに「ばねものづくり」キーワードでは、Googleで3位表示されています。

このようにユーザーの役立つ情報を中立の視点で提供することが、とても重要です。

1-2. 情報がストックされ中長期的にはリターンが大きい

自社で保有するオウンドメディアは、ブランドイメージに合った情報を発信できます。同時に質の高いコンテンツは、検索エンジンの評価を高め、検索順位の上昇を推進します。

またインターネット広告のように消えることはなく、コンテンツは常にストックされていきます。その結果、広告費用の発生しないオーガニック経由によるユーザーの流入数が増加していきます。

このようにオウンドメディアは、中長期的にコストパフォーマンスに優れています。

 

2. オウンドメディアのマネタイズとは

オウンドメディアのマネタイズ方法
 

自社で保有するオウンドメディアは、検索経由での集客がメインなので、広告費はかかりません。しかし、コンテンツ制作や更新といったコストはかかります。

それらの運用コストの損益分岐点を超える一番重要なポイントは、集客力です。つまりキーワードを意識し、ユーザーにとって有益な優良コンテンツを継続的に作成することです。

マネタイズには、大きく事業貢献型と広告収益型の2種類があります。詳細は次の章で解説しますが、ターゲットニーズを満たす優良コンテンツの作成が、マネタイズには一番効果的です。

 

3. オウンドメディアのマネタイズ方法①/事業貢献型

オウンドメディアのマネタイズ方法

では、どのようなマネタイズ方法があるのでしょうか。まずは、事業貢献型のマネタイズ方法について解説します。

3-1. 見込み顧客獲得につながる施策

オウンドエディアは、自社の商品やサービスに関する情報発信で、事業に貢献することができます。そのための施策と成功パターンを、以下に解説します。

3-1-1. SEO

SEOは、良質なコンテンツを作成することでユーザーの支持を獲得し、上位表示することです。ページが上位に表示されると、検索経由でサイトを訪れるユーザーが増加します。

3-1-2. SNS

TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSで、自社の商品やサービスに関するお役立ち情報を発信します。その結果、「いいね」などの反応やフォローをしてもらうことで接点が生まれます。例えばTwitterは「つぶやくタイミング」、Instagramは「インスタ映え」といった特性を生かすことが重要です。

3-1-3. プレスリリース

PR会社などの配信サービスを活用し、自社の最新情報を発信するのが、プレスリリースです。多くの人の目に触れるので、配信後はサイトへのアクセスが増え、問い合わせにつながることもあります。

3-1-4. インターネット広告

認知度を上げたい時に即効性があるのが、インターネット広告です。リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告や動画広告、成果報酬型広告などがあります。

3-2. 見込み顧客獲得につながるパターン

優良コンテンツをアップし続けると、企業の収益につながる効果があらわれます。その代表的なパターンを、以下に記します。

3-2-1. お問い合わせが来る

商品やサービスに関心を持ったユーザーが、問い合わせフォームからアクセスしてきます。検索経由で流入したユーザーは潜在顧客である可能性が高く、受注につながる確度も高い傾向があります。

3-2-2. ターゲット情報を入手する

資料請求フォームを設置することで、ターゲット情報を入手することができます。具体的には、「企業名」「役職名」「お名前」「電話番号」「メールアドレス」などがあります。

3-2-3. ユーザーに商品を購入してもらう

検索キーワード経由でサイトを訪問したユーザーが、直接商品を購入するパターンです。これは、低価格の商品を扱っているオウンドメディアでよくみられる現象です。

3-2-4. 認知度が高まり受注率が上がる

オウンドメディアで継続的に情報発信していると、企業名やサービスの認知度が向上します。その結果、企業のブランド力が上がり、営業の受注率が上がります。

 

4. オウンドメディアのマネタイズ方法②/広告収益型

オウンドメディアのマネタイズ方法

ここでは、オウンドメディアの直接的な収益パターンについて解説します。

4-1. アドセンス広告

アドセンス広告とは、Googleの広告サービス「Googleアドセンス」のことです。Googleに申請し、Googleアドセンスが承認されると、広告が表示されます。そして広告がクリックされた回数に応じた報酬が、サイトの管理者に支払われます。

4-2. アフィリエイト広告

「成果報酬型広告」ともいわれるのが、このアフィリエイト広告です。アフィリエイト広告は、表示やクリックでは広告費は発生しません。具体的には、サイトを訪問したユーザーがコンバージョンして初めて広告費が発生します。コンバージョンとは、ECサイトでの「商品購入」、リード型サイトにおける「資料請求」や「会員登録」などがあります。

4-3. 純広告枠

オウンドメディア内に、広告枠を設定します。そうすることで、一定期間にわたって広告収入を得ることができます。比較的目に付きやすく、ページビューがあるオウンドメディアでは効果があります。一般的に、記事・バナー広告の価格は想定PV数×20〜150円で計算されます。

4-4. 記事広告

通常の記事と同じようなフォーマットで掲載される広告が、記事広告です。別名、「タイアップ広告」とも呼ばれます。記事広告は記事としての情報量があり、ユーザーに読んでもらいやすいというメリットがあります。

4-5. SSPの導入

オウンドメディアの広告枠を販売できるのが、SSPです。具体的には、「業種」「最低落札価格」などを登録します。インプレッションが発生すると、SSPは最も収益性が高い広告をDSP内から自動的に選択し、配信します。SSPは、ターゲティング精度が非常に高いというメリットがあります。

 

5. オウンドメディアのマネタイズ成功事例

マネタイズ成功事例

ここでは、実際にマネタイズに成功しているオウンドメディアの事例を解説します。

5-1. 月間550万PV、47万人の会員獲得/ferret

ferret

月間550万PV、47万人の会員獲得を実現したferret


 

ferret』は、株式会社ベーシックが運営するオウンドメディアです。マーケッターが必要とする情報を発信しており、月間550万PV、47万人の会員獲得を実現しています。

このサイトのコンセプトは、“マーケターのよりどころ”です。例えば、マーケティング用語の解説や、すぐに使える資料をダウンロードできる機能もあります。自社ツールへの送客を目的としたオウンドメディアの成功事例といえます。

5-2. 自社事業への送客に成功/LIGブログ

LIGブログ

自社の社員を前面に出しているユニークなLIGブログ


 

LIGブログ』は、株式会社LIGが運営するオウンドメディアです。Web制作やシステム開発、ゲストハウス運営など様々な事業を展開しています。

それらの自社サービスへの送客だけでなく、バナー広告等の広告収益化にも成功しています。コンテンツマーケティングによる集客や、自社社員登場によるブランディングなど、学ぶ点の多い成功事例です。

5-3. 優良コンテンツでリードを獲得/ビギナーズ

ビギナーズ

自社サービスへの集客に成功したビギナーズ


 

趣味と出会うメディアサイト『ビギナーズ』は、株式会社マーケットエンタープライズが運営するオウンドメディアです。ターゲットは「新しい趣味を見つけたい人」 で、月間数百万の集客力があります。例えばこのサイトでは、カメラや楽器、スポーツ用品など趣味に関連するアイテムがレンタルできます。

成功の理由は、「新しい趣味を始める人は道具はレンタルしたい」というニーズの発見です。そしてキーワードのSEOで、「ReReレンタル」への送客を実現しています。またアフィリエイトリンクも設置し、直接的な広告収益化にも成功しています。

5-4. 月間で800件前後の法人顧客のリード獲得に成功/PINTO!

PINTO!

月間で800件前後の法人顧客のリード獲得に成功しているPINTO!


 

PINTO!』は、PALN-Bが運営するオウンドメディアです。このサイトは、月間で800件前後の法人顧客のリード獲得に成功しています。リードとは、自社の商品やサービスを将来購入する可能性がある「見込み顧客」です。

成功の要因は、自社のSEOツールのSEARCH WRITEやWebコンサルティングに関連する優良情報を発信している点です。またより専門的な知識を得たいユーザー用に、ホワイトペーパーやお問い合わせ資料に遷移するバナーなどを設置しています。

5-5. オウンドとEC機能を両立/北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店

商品の販売だけでなくブランディングにも成功した北欧、暮らしの道具店


 

北欧、暮らしの道具店』は、株式会社クラシコムが運営するオウンドメディアです。写真のクオリティが非常に高く、デザインもシンプルで、ターゲットの共感を呼ぶデザイン設計になっています。

成功のポイントの一つは、商品紹介のアプローチです。例えば、店長やバイヤーがコラムを連載し、メインターゲットの女性との距離を縮めることに成功しています。またメルマガや音声コンテンツ等の他のコンテンツへの導線も設計されています。

5-6. 400万人を超える会員数を獲得/ワタシプラス

Watashi+

化粧品に関する悩みに答えてくれるWatashi+


 

ワタシプラス』は、2012年にスタートした株式会社資生堂が運営するオウンドメディアです。サイトのコンセプトは、「化粧品や美容についての質問・お悩みに、さまざまな方法で答える」というものです。2021年には、400万人を超える会員数を獲得することに成功しています。

成功の要因は、毎週月曜日にスキンケア・メイクのやり方やおすすめアイテムの新規記事を公開していることです。そして、記事で興味を持ったユーザーをオンラインショップに上手に誘導しています。またメルマガ用の会員登録で、見込み顧客の獲得にも成功しています。

 

6. まとめ

オウンドメディアのマネタイズで成功しているサイトの共通点は、ユーザー第一主義であることです。例えば、ユーザーの興味あることは何か、それを伝えるベストな表現を実現しています。

そしてその次に、コンテンツマーケティングを実行しています。具体的には、ロングテールキーワードも狙い、幅広い検索クエリをカバーすることで、大量の流入を実現しています。

またユーザーの共感を呼ぶサイト設計と、マネタイズへの導線設計も重要な要素です。オウンドメディアは、24時間機能する企業の重要な広報&営業マンです。

その重要性は、今後更に高まると思われます。

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