集客力の高いホームページ制作

※2026年9月12日更新
今、世界中で業務やサービスのデジタル化が急速に進化しています。例えばAIやDXの導入が進み、これまで以上にIT人材の需要が高まることが予想されます。

そのITの重要なハブになるのが、Webサイトです。例えば買い物をする多くの方が、ECサイトを利用します。また仕事を変える時には、多くの人が転職サイトを活用します。

Webサイトは、多くの職種で成り立っています。例えばWeb制作を監督するWebディレクターや予算管理まで行うWebプロデューサー、デザインを担当するWebデザイナーなどです。またシステムを担当するシステムエンジニアや、プログラミングを担当するWebプログラマ―という職種もあります。

本記事では、Webサイトの制作・運用を担うWebディレクターについて詳しく解説します。

この記事のポイント
① Webディレクターの役割とは、Webサイト制作と運営の総監督
② スタッフはクライアントの業界の知見がある人を選ぶ
③ ワイヤーフレームは目的を達成するための情報ロジックになる
④ Webディレクターになるロードマップ

1. Webディレクターとは

Webディレクター

WebディレクターはWeb制作で中心的な役割を果たす

Webディレクターとは、Webサイトの制作案件において、全体のディレクションを行う職種です。発注主であるクライアントと打ち合わせをし、Webサイトの方向性企画をまとめます。その後、上の図にあるようなライターやデザイナーなどのスタッフを選定し、管理やコンテンツチェックなどを行います。

ライティングやデザインなどの実際の制作業務は、各スタッフが行います。Webディレクターは、品質とスケジュールを管理します。また制作にかけられる予算と納期までの時間は決まっています。その条件の中で、いかにクライアントを満足させられるWebサイトを作れるかが重要です。

2. Webディレクターの仕事内容

Webディレクター 仕事内容

ここでは、実際のWebディレクターの仕事内容について解説します。Webディレクターの仕事は、以下のように大きく3つのフェーズがあります。

2-1. プランニングフェーズ

2-1-1. 要求定義

要求定義では、クライアントとすり合わせを行い、「解決すべき課題」と「達成すべき目標」を設定します。具体的には、以下のような内容になります。筆者の経験上、ここをしっかり固めておくとその後の進行が楽になります。

Web制作の要求定義例
・ 今回のWeb制作(リニューアル)の背景
・ 現在抱えてる具体的な課題
・ ターゲット像
・ 達成すべき指標(KPI)
・ 達成すべき最終目標(KGI)

2-1-2. 要件定義

Web制作における要件定義は、Webサイトの目的や背景、機能、制作スケジュール、体制などを言語化します。以下に代表的な要件定義の項目をご紹介します。

Web制作の要件定義例
・ 今回のWeb制作(リニューアル)の背景
・ 目的/売上UP、お問い合わせ獲得、採用強化他
・ プロジェクト概要/スケジュール(デザイン確定、テスト、リリース日)、予算(制作費、運用費)、体制他
・ ターゲット/想定ターゲット像、ペルソナ
・ サイト構成・コンテンツ/サイトマップ、各ページの目的と主要コンテンツ、画像、資料他
・ 機能要件/フォーム、検索、会員機能、CMS要件、外部サービス連携、PC/スマホ対応、マルチ言語対応の有無
・ 非機能・技術要件/表示速度、SEO、アクセシビリティ、ブラウザ対応、使用CMS、フレームワーク、開発言語
・ インフラ・セキュリティ要件/サーバー構成、SSL、バックアップ、WAF他
・ 運用・更新/更新担当者、更新頻度、権限設計、お問い合わせフロー他
・ 成功指標(KPI)/CV数、PV、お問い合わせ数他

2-2. 実制作フェーズ

2-2-1. 制作スタッフの選考

いよいよWebサイトの制作を開始します。Web制作には、ライターやWebデザイナー、プログラマーといった専門性の高い制作スタッフが必要です。自社で付き合いのあるリストから選ぶ場合と、新規採用する場合があります。ライターの場合、クライアントの業界に知見のある方がおススメです。またWebデザイナーはポートフォリオをチェックし、クライアントのサイトのトーンに似た実績のある方が理想です。

2-2-2. 情報設計

要件が決まり、スタッフが揃ったら、いよいよ制作スタートです。まず最初に着手すべきなのは、情報設計です。具体的にはサイトマップを作成します。どんなページが必要なのかを洗い出し、細分化すべき所は下の階層に追加していきます。

そして次に、ワイヤーフレームを作成します。これはページのどの部分にどんな情報を入れるかを決めた設計図です。これは情報の優先順位を決めるためのもので、色や装飾は必要ありません。ここで重要なのは、ユーザーが知りたい情報純順に並べることです。これは情報のロジックの組み立てであり、サイトの目的を達成する導線になります。

2-2-3. デザイン制作

Webデザインの実制作作業は、Webデザイナーが担当します。ここでは、Webディレクター主導で進めるパターンを解説します。ワイヤーフレームをベースに、クライアントの要望も踏まえて、ラフ案制作をディレクションします。筆者の場合、タイトルや写真を用意し、TOPページと二次階層ページぐらいまで作成します。以下に、デザイン制作におけるチェック項目例をご紹介します。

デザイン制作のチェック項目例
・ クライアントの要望を整理して伝える
・ 要件とワイヤーフレームを正確に共有する
・ Webデザインの目的を明確にする
・ ターゲットに響くトーンになっているかチェックする
・ クライアントのブランドイメージに合っているかチェックする
・ 情報のみやすさ、文章の読みやすさをチェックする
・ CTAボタンが目立っているかチェックする
・ デザイナーへのフィードバック時には根拠を示す

2-2-4. コピー制作

コピーライティングは、Webディレクターが担当することも多いです。ここでは、コピーライターをディレクションする場合を想定して解説します。まず最初に、クライアントにヒアリングした内容をグルーピングします。そしてそれぞれのグループのキーワードを設定します。

それらの作業が終わったら、ライターさんと打ち合わせをします。ワイヤーフレームとサイトマップをもとに、コピーイメージを共有します。そして部分ごとのワード数と入れるべきキーワードを指定して依頼します。上がってきたコピーは、誤字・脱字がないかチェックし、デザインと合わせてコーディングに合流します。

2-2-5. サイトコーディング

クライアントによるデザインチェックが完了したら、いよいよコーディング作業に入ります。サイトコーディングは、Webデザイナーがそのまま担当することもあれば、Webコーダーが担当する場合もあります。

どちらが担当するにしても、Webディレクターが作成したサイト指示書に沿ってソースコードを書きます。具体的には、HTMLやCSSなどのマークアップ言語・プログラミング言語を用います。そしてWeb設計図となるデータファイルを作成し、Webサイトがブラウザで見れる形に仕上げていきます。

2-3. 運用・サポートフェーズ

Webサイトが無事リリースされた後は、運用業務を担当します。具体的には、更新や不具合時の対応、そして改修業務です。例えば、集客力を強化したい場合は、SEO施工やコンテンツマーケティングを実施します。

またコンバージョン率を改善するために、ヒートマップ分析やABテストを行うこともあります。いずれにしても、課題がある時点の数字を把握し、PDCAで数字改善を実現・証明することが重要です。

3. Webディレクターに必要なスキル

Webディレクターのスキル

HTMLやCSSだけでなく、SEOやGA4のスキルも重要

3-1. 求められる代表的なスキル一覧

Webディレクターには、広範囲なスキルが求められます。ここでは、その中でも代表的なスキルを解説します。

スキル名 内容
 ❶ コミュニケーション能力 依頼主のニーズを汲み取り、各スタッフの業務に落とし込む
 ❷ プロジェクト管理力 納期や予算、スタッフを適切にコントロールし、高品質なサイト制作に導く
 ❸ ドキュメント作成力 サイトの要件や画面設計を言語化し、わかりやすいテキストに落とし込む
 ❹ Web制作の基礎知識 デザインやコーディングの技術的構造や言語の理解能力
 ❺ マーケティングの思考 競合分析やアクセス解析など課題と解決策の設定力やPDCAの実行力
 ❻ 課題解決・提案力  依頼主の悩みの本質を理解し、具体的解決策を提案できる

 

3-2. デジタルマーケティングのスキルも重要

デジタルマーケティング

デジタルマーケティングの全体像を理解し、運用実績があると転職に有利になる

Webディレクターは、Webサイトの構築だけでなく、納品後の更新や運用も重要な役割です。例えばより成果を出すために、インターネット広告やSEO、コンテンツマーケティング等の施策と連動することがよくあります。

そうしたフェーズでは、求められるものが、”作るスキル”から”成果を出すスキル”に変化します。特にAIが幅を利かす現代では、依頼主も理論武装してきます。そうした環境で信頼を得るためには、深い分析と施策と成果の相関関係を証明しなければなりません。

4. Webディレクターの年収と将来性

Webディレクターの年収と将来性

現場で求められるスキル情報にアンテナを張るのも大切

4-1. Webディレクター年収の目安

Webディレクターの平均年収は、おおよそ400万〜600万円が目安です。未経験〜若手層では400万円前後、中堅クラスで500万円台、マネジメント経験を持つ上級者では700万円以上も可能です。また制作会社よりも、事業会社や大規模案件を扱う企業のほうが高年収になる傾向があります。Webディレクターは、スキルや実績次第で収入アップが狙える職種です。

4-2. フリーランスのWebディレクターの年収

フリーランスのWebディレクターの年収は、案件単価と稼働率によって大きく変動しますが、目安は500万〜800万円程度です。月額60万〜80万円の業務委託案件を安定して受注できれば、年収700万円以上も可能です。一方案件獲得力や営業力が不足すると、収入は不安定になります。過去の実績や得意領域を明確にし、継続案件を確保できるかが高収入の鍵となります。

4-3. キャリアパス

Webディレクターのキャリアパスは多様です。経験を積むと、複数案件を統括するシニアディレクターやプロジェクトマネージャーへ昇進できます。さらに事業戦略まで担うWebプロデューサーへ進む道もあります。またWebの仕組みがわかるマーケティング責任者へ進む道もあります。いずれにしても、実績と強みの明確化が将来の方向性を広げます。

4-4. 今後の需要と将来性

Webディレクターの需要は、今後も堅調といえます。企業のDX推進オンライン集客の重要性が高まる中、Web施策を統括できる人材は不可欠です。Webの制作だけでなく、Web広告の運用やコンテンツマーケティングを踏まえた戦略設計ができる人材は特に重宝されます。

5. Webディレクターになるロードマップ

Webディレクターになるには

今は基礎知識はWebやYouTubeでも学べる環境がある

5-1. 未経験から目指す方法

未経験からWebディレクターを目指すには、まずはWeb制作の基礎知識を身につけることが重要です。HTMLやSEO、Webマーケティングの基本を理解し、制作工程の流れを把握します。その上で、制作会社のアシスタント職やWebデザイナーからキャリアをスタートする方法が現実的です。小規模案件でも制作と進行管理の経験を積み、実績を作ることが転職成功の鍵となります。

5-2. Web制作会社への転職ルート

Web制作会社への転職ルートとしては、まずWeb制作の基礎知識を身につけることが前提です。HTMLやCSSやSEO、制作フローを習得した上で、ディレクター補佐や進行管理アシスタントとして応募するのが現実的です。

未経験可の求人を狙い、ポートフォリオや自主制作サイトで学習意欲を示すことが重要です。営業やデザイナーなど関連職種からのキャリアチェンジも有効な選択肢です。

5-3. スクールと独学はどちらがいい?

Webディレクターを目指す際、スクールと独学のどちらが良いかは目的と状況によります。短期間で体系的に学び、転職サポートも受けたい場合はスクールが有利です。

一方、費用を抑えて自分のペースで学びたいなら独学も可能です。ただし独学では制作フローや実務的な視点が不足しがちです。例えば基礎を事前に独学で学び、スクールで最低限のスキルをマスターし、就職サポートを受けて現場に入るのも有効です。

5-4. ポートフォリオは必要?

Webディレクターの転職に、ポートフォリオは効果的です。具体的には、担当したプロジェクトの目的や課題、施策内容と成果を整理して示すことが重要です。例えば、集客施策やコンバージョン率(CVR)の改善など、具体的な数字実績を記載すると評価が高まります。未経験の場合は、企画書や自主制作サイトの構成案をまとめましょう。そうすることで、思考力や理解度、やる気をアピールできます。

6. Webディレクターの1日のスケジュール

Webディレクターの1日スケジュール

複数案件を同時に進行させることが多い

6-1. 制作会社勤務の場合

制作会社勤務のWebディレクターの1日は、複数案件を並行して管理することが特徴です。その一例を解説します。午前中はメールやチャットの確認、クライアントからの問い合わせ対応、制作チームとの進捗共有ミーティングから始まります。各案件のスケジュールを確認し、遅れや課題があれば優先順位を整理して指示を出します。

午後はクライアントとのオンライン打ち合わせや企画書・構成案の作成、見積もり調整など上流工程の業務が中心です。また、デザインやコーディングのチェック、テスト環境での動作確認など品質管理も行います。終業前には進捗状況を整理し、翌日のタスクを明確化します。突発的な修正依頼や仕様変更が入ることも多く、柔軟な対応力と時間配分が重要です。

6-2. 事業会社勤務の場合

事業会社勤務のWebディレクターの1日は、自社サイトや自社サービスの成果最大化を目的とした業務が中心です。午前中はアクセス解析データの確認や売上、コンバージョン率などの数値チェックを行い、課題の洗い出しからスタートします。その後マーケティング部門や営業部門と打ち合わせを行い、改善施策やキャンペーン企画を検討します。

午後は連携しているスタッフと打ち合わせを進めます。具体的には、自社の関連部署や外部の制作会社です。内容としては、改修内容や進行確認、新企画の展開案などがあります。大きな事業会社がキャンペーンをする場合、テレビや雑誌、屋外広告とのキャンペーンMTGなどもあります。その場合、どのチャネルからどれぐらい流入があり、成約に結びついたのかの計測が重要です。この数字は翌年の予算配分に直結するので、経営に近い仕事といえます。

6-3. Webディレクターのリモートワーク

Webディレクターのリモートワークは、比較的導入が進んでいます。企画会議や進捗共有は、Google MeetZoomMicrosoft Teamsなどで行われます。また最近では、MetaLife(メタライフ)のような仮想空間も人気です。一般的にIT企業や制作会社では、出社と在宅勤務を組み合わせたハイブリッドワークが主流です。

一方で、対面での細かなニュアンス共有やトラブル対応が必要な場面もあり、完全フルリモートは企業や案件によって温度差があります。リモート環境では、進捗の可視化やこまめな報告、連絡と相談がより重要になります。また自己管理能力やオンライン上での調整力が、成果を左右します。場所に縛られにくい反面、主体的なコミュニケーションが不可欠な働き方といえます。
 

7. Webディレクターに役立つ資格

7-1. Web検定

Web検定は、Webに関する知識と実務力を体系的に測る資格制度です。例えばディレクションやデザイン、プロデュースなど職種別に試験が用意されています。Webディレクターを目指す人には、「Webディレクション」分野が役立ちます。しかも制作工程やマーケティング、法務知識まで幅広く学べる点が特徴で、基礎力の証明として転職時のアピール材料にもなります。

7-2. ITパスポート

ITパスポート試験は、経済産業省が認定する国家試験で、ITの基礎知識を幅広く学べる入門資格です。ストラテジー(経営戦略)やマネジメント(プロジェクト管理)、テクノロジー(IT技術)の3分野を網羅しており、Webディレクターに必要な全体像の理解に役立ちます。特にシステム開発の流れやセキュリティ知識は、実務で役立ちます。未経験者の基礎力証明としても有効な資格です。

7-3. Google関連資格

Webディレクターに役立つGoogle関連資格としては、Googleアナリティクス認定資格やGoogle広告認定資格が代表的です。アクセス解析や広告運用の基礎を体系的に学べるため、数値に基づく改善提案が可能になります。特に事業会社勤務やマーケティング寄りの案件では評価される傾向があります。成果志向のディレクション力を証明できる資格といえます。
 

8. まとめ

Webディレクターは、サイトの企画運用改善までを統括するプロジェクト責任者です。例えばクライアントや社内の要望を整理し、目的やKPIを明確化したうえで、サイト構成や施策を設計します。そしてライターやデザイナーに具体的な指示を出し、品質や予算、スケジュールを管理します。

近年はテンプレートやWordPress、AIの普及で、構築だけでなく運用も重要です。なぜなら、Google上位表示やメディアミックスは、売上強化に不可欠だからです。あらゆるプロモーションの核には、必ずWebサイトがあるといっていいでしょう。

そうした時、Webサイトから収集される数字分析力は、経営力に直結します。しかもUI/UXやコンテンツ力と数字の相関関係が把握できると、資金投下の根拠になり、企業が成長できます。つまりWebディレクターは、企業の成長エンジンにもなり得る重要な仕事なのです。

インターネットのさらなる進化とともに、その重要性はより増しているといえるでしょう。

 

◆記事監修者紹介◆執筆者紹介
株式会社DAWDY 代表取締役 草地稔
立教大学経済学部卒。新卒で株式会社リクルートに入社し、10年勤務。その後ベンチャー企業数社を経験し、株式会社DAWDYを設立。今までディレクションしたWebサイトは100を超える。Webサイトの数字は、正直です。ユーザーに喜ばれる情報を発信し、使いやすさを追求すれば必ず結果は出ます。Web制作、SEO、コンテンツマーケティング、採用強化でお悩みの際は、お気軽にこちらからお問い合わせ下さい。

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