1. 多くの企業が抱える課題とは
日本の全企業の99.7%は、中小企業です。一方で、Webの重要性はますます高まっています。しかし自社のWebを十分に活用できている中小企業は、圧倒的に少数派です。
その大きな理由は、「予算」と「人材」です。知名度のある大手企業の場合は予算もあり、求人をかければ人も集まります。しかし、中小企業の場合はそうはいきません。そのため名刺がわりにサーバー上にアップされているWebが多いのも事実です。
2. Web運用に必要な職種と仕事内容と年収
では、Webの運用に必要な人材とその費用はいくらぐらいかかるのでしょうか。以下に必要な職種と役割、平均的な年収を記します。
2-1. Webディレクター
2-1-1. 仕事内容
Web運用の総監督的な役割を果たすのが、Webディレクターです。予算策定や人員確保はWebプロデューサーが担当し、製作統括をWebディレクターを担当する場合もあります。ただし中小企業の場合は、Webディレクターが両方担当することがよくあります。
Webディレクターの業務には、「マーケティング」「デザイン」「ライティング」「プログラミング」の知見が求められます。また各種データの見方や施策と結果の相関関係の知見がないとできない業務が、急速に増えています。そのため、優秀なWebディレクターの採用の難易度は非常に高いのが実情です。
特に近年はWebのディレクション業務より、マーケティング業務の比重が非常に高まっています。その理由は、競合調査やキーワード分析、LPのABテスト、PDCA、コンバージョン率の向上といった業務は、売上や利益への影響が大きいからです。
Webディレクターの仕事については、『Webディレクターの業務委託とは?メリットや運用のコツを解説』でも解説しています。こちらも参照下さい。
2-1-2. 平均年収
「厚生労働省jobtag」のWebディレクター平均年収は、579.8万円です。またフリーランスのWebディレクターの場合、600~1000万円になるようです。これはおそらく、何社かの案件をかけもちしているからだと思われます。
つまり、Webディレクターを1人雇用するには毎月最低約50万円の人件費が必要になります。ただし先述したようなマーケティングノウハウを持つWebディレクター人材は、さらに年収が高くなると思われます。
2-2. Webデザイナー
2-2-1. 仕事内容
Webデザイナーの仕事は、Webサイトの構成やデザイン制作を担当します。近年はスマートフォン経由の流入が増えており、レスポンシブデザインが必須になっています。
またスマホ画面におけるユーザーの使いやすさを追求するUI(ユーザーインターフェース)の重要性は、ますます高まっています。その理由は、ユーザーのサイト離脱率が大きく変わってくるからです。
またページのデザインだけでなく、CTAボタンやサイト内LPのデザインといったリード獲得のためのデザイン業務も重要です。ABテストを実施し、コンバージョン率を改善していきます。近年のWebはワードプレスで作成することが多く、プラグインを活用して機能を多様化していきます。Webデザイナーの仕事は、従来のHTMLやPHPのソースコードを操作だけでなく、リード獲得のためのメイン画像やボタン、効果測定のタグの設置といった業務の重要性が増しています。
2-2-2. 平均年収
Webデザイナーの平均年収は、360万円です。ただ先述したように、新規顧客獲得のための各種施策の知見とスキルが高いWebデザイナーは年収が高くなる傾向があります。
2-3. ライター
2-3-1. 仕事内容
Webの構築及び運用におけるライティングでは、SEOの知識と経験は必要不可欠です。なぜなら、検索ワードの向こう側のユーザーニーズを意識しないと、集客の成果は出ないからです。新規顧客の獲得において、このライティング業務は非常に重要です。
通常はWebディレクターがキーワード調査、文章構成、文字数などの仕様を作成し、ライターが仕様に沿ってライティングを行います。ただ中小企業の場合、Webディレクターがライターを兼ねたり、ライティング業務を外注するケースが多いです。
近年はAIを活用する企業が増え、SEOの差別化の難易度が上がっています。よりユーザーニーズの徹底して考え、行動を促す情報提供が求められます。また社員や顧客インタビューや、公開資料のビジュアル化といった価値ある一次情報へのアクセスと加工能力が求められています。
2-3-2. 平均年収
求人ボックス給料ナビによると、ライターの平均年収は349万円です。ただし、専門性の高いライティングが高額になる傾向があります。例えば病院経営者へのインタビュー&ライティング業務などは、深い知見が求められるため年収が高くなります。
2-4. プログラマー
2-4-1. 仕事内容
自社のWebの構築&運用において、プログラマーはフロントエンドとバックエンドの2つのプログラムを担当します。フロントエンドのプログラムは、ブラウザ上で機能するものです。HTMLやCSS、JavaScriptなどが代表的なものです。
一方バックエンドは、ユーザーが入力したデータを出力し、フロントエンドへ送ります。JavaScriptやPython、Ruby、PHP、Javaが代表的なものです。例えばJavaScriptは、サーバーサイドの開発もフロントエンドの開発も可能で、高速なプログラミング言語です。クライアントのブラウザ内でコードを実行できるメリットがあります。
また業務が正常に稼働するための保守・運用業務も行います。具体的には、バグ修正やOSのアップデート、バックアップ、セキュリティパッチの検証などがあります。ただし中小企業においてはWebディレクターとWebデザイナーしかおらず、多くのプログラミング業務は外注か業務委託するのが一般的でしょう。
ただしスクラッチ開発といわれる一からの開発は、費用も期間もかかるために一般的ではないでしょう。またプログラミングの知見がある人材が社内にいないと、保守・運用ができなくなるリスクがあります。
中小企業のプログラム装備として一般的なのは、基礎的な機能を装備したワードプレステンプレートを活用するパターンです。そしてプラグインを装備することで、機能を追加していきます。
2-4-2. 平均年収
2023年のdodaにおけるプログラマーの平均年収は、422万円です。20代で364万円、30代で481万円、40代で563万円です。また近年はフリーランスとして案件を複数かけもちする方も増えています。
3. DAWDYのWEB業務委託のメリット
3-1. あらゆる目的をワンストップで実現
「マーケティング」「デザイン」「ライティング」「プログラム」の4役を兼ねたWebディレクターとして、御社のWebサイトを分析し、改善し、目的を実現します。過去の実績例を、以下にご紹介します。
3-1-1. 見込み顧客を獲得したい
一番多いニーズは、自社商品・サービスの見込み顧客を獲得し、売上・利益につなげたいというものです。そのためには、ターゲット像を設定し、ニーズを調べ、キーワード調査をする必要があります。その結果を踏まえ、ターゲットにとって役に立つコンテンツを作成することで、集客力を高めます。
また申し込みフォームの設置だけでなく、ランディングページも作成します。そうすることで潜在顧客ユーザーは問い合わせをするメリットを再認識することができます。
3-1-2. 採用力を強化したい
自社商品・サービスの販売と同じくらい重要なのが、人材採用です。特に近年は人材の流動化が進んでおり、優秀な若手社員の採用と定着が、どの企業でも緊急の課題になっています。
成果を上げるには、自社の視点ではなく、応募者の視点で自社サイトを作成することが重要です。パターンとしては、自社の公式サイトの採用ホームページの強化と、リクルーティングサイトの構築の2パターンがあります。
情報としては待遇情報も大事ですが、「その会社に入ったらどうなれるのか」、また「そのキャリアアップイメージはどういうものか」を伝えることが効果的です。例えば社員の方のインタビュー記事は共感性が高く、一次面接機能もあり、おススメです。
3-1-3. オウンドメディアを構築したい
近年、オウンドメディアを制作する企業が増えています。ターゲットユーザーにとって様々なお役立ち情報を発信することで、幅広い潜在顧客を集客することができます。
またリスティング広告費や人材紹介費のコストでお悩みの企業が、コスト削減のためにオウンドメディアを始めるケースも多いです。継続してコンテンツをアップし、PDCAを回すことで、自社の広報資産を構築でき、ブランディングにも効果的です。
3-2. 社内にノウハウを蓄積できる
企業力を高めるには、自社の社員の人間的成長が必要不可欠です。そのためには、業務の知識・経験を積む必要があります。DAWDYのWEB業務委託サービスでは、窓口になる社員の方の教育も推進します。具体的な分野を、以下にご紹介します。
3-2-1. Webマーケティング
自社のWebサイトを成長させるためには、現状を把握し、課題を見つけ、改善する必要があります。また集客力をつけ、お申込みにつなげる導線設計も重要です。社員の方がこれらの知識と経験の修得するには、実際の実務をこなすことが最も効果的です。
私達は実際の業務の中で、できるだけポイントを解説します。またわからないことや疑問には、全てお答えします。従来のプロジェクトのポイントを、以下に記します。
・分析ツール/Googleアナリティクス、サーチコンソール、YoastSEO他
・キーワード調査/キーワードプランナー、ラッコキーワード
・ページ表示速度/PageSpeed Insights
・SEO順位/ohotuku.jp、SEO検索順位チェッカー、SEOチェキ!
・コンテンツ成功事例/バズ部、SEOライティング講座他
3-2-2. Webデザイン
ユーザーに自社サイトの魅力を伝えるためには、Webデザインも重要な要素です。特に近年はスマホユーザー経由の流入が多いため、レスポンシブデザインが主流になっています。
またワードプレスで構築し、自社でも更新やコンテンツ追加ができるタイプが増えています。
・Webデザインツール/Photoshop、illustrator、Canva、Figma、Tiny PNG他
・Webデザインナレッジ関連/chot.design、リグアカ、SkillHub
・レスポンシブデザイン/Responsie Web Design
・LPデザイン集/LP ARCHIVE、LP advance、SANKOU!
3-2-3. Webライティング
Webライティングは、結論とメリットやベネフィットを簡潔に伝える必要があります。また一文一義にすることで読みやすくなり、箇条書きも効果的です。
近年の傾向としては、リアル体験談がSEO順位に強い傾向があります。例えば物販だと、実際に購入した商品のどこが良かったのかといったレビューがユーザーの興味を引きます。AI全盛の時代だけに、個別の体験談の価値が改めて見直されています。
・Webライティングツール/ChatGPT、Gemini、Google ドキュメント、CopyContentDetector
・Webライティングナレッジ関連/WEBライティングのコツ18
3-2-4. Webプログラミング
Webサイトの制作では、フロントエンドやバックエンド、データベースなど、役割に応じて多様なプログラミング言語が使用されます。
・フロントエンド/HTML、CSS、JavaScript
・バックエンド(サーバーサイド)/Java、PHP、Ruby、Python、Go
4. 各プランについて
4-1. Aプラン
まずはお試しでどんな内容なのかを実感して頂くコースです。自社のWebサイトの現状と課題を明確にし、どう活性化するかをイメージして頂きます。
〇金額/月額8万円(税別)
〇契約期間/3ヶ月
〇実施項目
・現状把握/Googleアナリティクスとサーチコンソールによる分析、ヒアリング
・目標の共有/アンケートシート、ヒアリング
・MTGの実施/週1回(※60分)
・キーワード調査/目標を達成するためのキーワード群の把握
・コンテンツ制作/月2本
・各種コンサルティング/マーケティング手法の紹介、成功事例解説、SNS活用他
4-2. Bプラン
〇金額/月額12万円(税別)
〇契約期間/12ヶ月
〇実施項目
・現状把握/Googleアナリティクスとサーチコンソールによる分析、ヒアリング
・目標の共有/アンケートシート、ヒアリング
・MTGの実施/週1回(※60分)
・キーワード調査/目標を達成するためのキーワード群の把握
・コンテンツ制作/月3本
・コピーライティングのレクチャー
・各種コンサルティング/マーケティング手法の紹介、成功事例解説、SNS活用他
4-3. Cプラン
〇金額/月額16万円(税別)
〇契約期間/12ヶ月
〇実施項目
・現状把握/Googleアナリティクスとサーチコンソールによる分析、ヒアリング
・目標の共有/アンケートシート、ヒアリング
・MTGの実施/週1回(※60分)
・キーワード調査/目標を達成するためのキーワード群の把握
・コンテンツ制作/月4本
・コピーライティングのレクチャー
・各種コンサルティング/マーケティング手法の紹介、成功事例解説、SNS活用他
5. 成功事例について
弊社の実際のWeb業務委託事例を、ご紹介します。