座れる電動キックボード徹底ガイド!これで最新情報丸わかり!
座れる電動キックボードが、今注目されています。従来の電動キックボードのモデルは、立ち乗りが基本スタイルでした。短時間なら快適でも、長時間の運転時には立ち乗りは疲れると感じる方も多かったようです。
そこで登場したのが、疲れにくい座席付きモデルです。これは乗って座れることで、身体への負担が軽いのが特徴です。また従来の自転車と同じ姿勢なので運転がしやすく、安定感が増します。さらにカゴ付きのタイプなら、荷物を運べる点も大きなメリット。日常の買い物や通勤など、実用性の高いシーンで活躍できます。
この座れるモデルの登場で、電動キックボードはより社会に受け入れられるとことが期待されています。従来の若者ユだけでなく、中高年や主婦といった新しいユーザーの利用が見込まれています。本記事では、この座れる電動キックボードについて詳しく解説します。
Contents
1. 座れる電動キックボードとは
電動キックボードには、立って乗るタイプと座って乗るタイプがあります。みなさんが抱く電動キックボードのイメージは、立って乗るタイプが多いのではないでしょうか。日本で電動キックボードが普及し始めた時は、ほとんどが立って乗るタイプでした。
しかし近年は、座れるシートが付いているタイプが増えてきています。運転のしやすさ、身体への負担、カゴなどの利便性など、今後は座れる電動キックボードのシェアが高まると予想されています。
2. 座れる電動キックボードのメリット
椅子がない機種と椅子がある機種を実際に乗ってみた違いについて、以下解説します。
2-1. 足や腰への負担が少ない
今回椅子がない機種に20分ぐらい乗っていると、立ちっぱなしで疲れ足腰への負担を感じました。特に信号待ちで止まっている時は、疲労感を余計に感じやすいかも知れません。逆に椅子のある電動キックボードは、足腰への負担を大幅に軽減できます。走行中はもちろん、信号待ちの時も座った姿勢のまま操作できます。
2-2. 長距離移動も苦にならない
座れる電動キックボードは、足や腰への負担が少ないので、長距離移動もしやすくなります。例えば電動アシスト自転車が登場した時、漕ぐ負担が軽減されることで、長距離移動するユーザーが大幅に増えました。それと同じことが、座れる電動キックボードにもいえます。ずっと座って快適に移動できるので、今までにない移動パターンが生まれる可能性もあります。またシートがあることで、ちょっと休んだり、ドリンクを飲んだりできるのも魅力ですね。
2-3. 荷物を入れるカゴ付きタイプも

座れる電動キックボードには、荷物を入れるカゴがついているタイプもあります。従来のタイプでは荷物を収納する場所がなく、リュックのような形でしか荷物を携帯することはできませんでした。
しかし着座式電動キックボードの多くは、カゴが付いています。例えばLimeの場合、左の写真のようなオシャレなカゴが付いています。このサイズのカゴがあれば、通勤や買い物にもある程度便利になるでしょう。カゴ付きのタイプのシェアが増えると、電動キックボードの楽しみ方がより広がる可能性があります。
3. 特定小型原動機付自転車とは
2023年7月1日から、電動キックボードで一定の基準を満たすものについては、「特定小型原動機付自転車」と位置づけられました。これは運転免許不要で、ヘルメットも努力義務の新しい交通ルールが適用されています。そのポイントを、以下に記します。
| 一般原動機付自転車 | 特定小型原動機付自転車 | |
| 年齢制限 | 取得免許証に従う | 16歳以上 |
| 免許 | 必要 | 不要 |
| ヘルメット着用 | 必要 | 努力義務 |
| 自賠責保険 | 必要 | 必要 |
| ナンバープレート | 必要 | 必要 |
| 制限速度 | 時速30㎞ | 時速20㎞ |
| 走行エリア | 車道だけ | 自転車専用レーン、自転車道 |
4. 公道を走行するための保安基準について
電動キックッボードで公道を走るには、道路運送車両の保安基準に適合した制動装置や前照灯、後写鏡等の構造及び装置を備えていることが必要です。また、事前にナンバープレートの装着や自賠責保険の加入も必要です。保安基準を満たしているかどうかは販売者ではなく購入者の責任になるので、注意しましょう。電動キックボードのシェアサービスは、基本的にこれらの基準を満たした機体が運用されています。

特定小型原動機付自転車に必要な保安部品
ナンバープレート等の手続き他は、『電動キックボードとは?購入のコツやレンタル、交通規則を解説!』で解説しています。ぜひ参考にして下さい。
5. Limeの座れる電動キックボードとは

お洒落なデザインのLimeの座れる電動キックボード
5-1. Limeが導入した日本初の座れる電動キックボード
日本国内初の取り組みとして登場したのが、Limeの座れる電動キックボードです。従来の立ち乗りタイプとは異なり、長時間使用でも足腰が疲れにくいのが大きな特徴です。またシート下部分には、お洒落な黒の収納スペースが設置されています。例えばこの部分にカバンや荷物を入れられることで、通勤や買い物のシーンでも活用されるようになりました。
5-2. タイヤ部分は通常の1.5倍で衝撃を吸収

電動キックボードの移動中の事故のリスクの一つが、路面状態です。例えば道路の状態が悪く、大きな石があった場合、乗り上げて転倒する可能性があります。また窪みや段差も、運転の安定性を損なう原因になります。そこでLimeは機体を自社で設計・生産管理することで、安全性の向上に努めています。例えばタイヤは通常の1.5倍に大きくし、縁石に乗り上げても衝撃を吸収できるようにしています。また重心も低くすることで、乗り心地と安定性の両立を実現しています。
5-3. 高速道路にへの逆走も防止できるジオフェンシング技術
Limeの座れるキックボードの自社開発の凄さは、乗り心地だけではありません。安全性への取り組みにも役立てています。ジオフェンシングという技術で、GPSと連動させることで、電動キックボードが危険なエリアに侵入できないように制御しています。例えば高速道路への侵入や、渋谷のスクランブル交差点のような人混みの多い場所へ走行です。
5-4. ヘルメットセルフィ機能
ヘルメットは努力義務ですが、Limeは安全のために装着を推奨しています。その施策として、業界初のヘルメットセルフィ機能を搭載しました。これは、ヘルメットを被った自分の写真をアプリ経由で送ることで、料金の割引など特典が受けられるサービスです。
5-5. 仕様と利用料金について
<仕様>
・形式/Lime S4.1 with seatkit
・種類/電動シートボード
・総重量/40.0Kg
・寸法/長さ138cm、幅60cm、高さ119cm
・最高速度/通常モード20km/h、歩行モード6km/h
・駆動方式/後輪駆動
・タイヤ/空気入りゴムタイヤ
<利用料金/LimePass>
・30分パス(30分/1日):490円
・60分パス(60分/3日):890円
・160分パス(160分/7日):1,980円
・300分パス(300分/30日):3,480円
<利用料金/通常料金>
・基本料金100円+30円/分
※ヘルメットセルフィ割引10%
6. まとめ
Limeのミッションは、「電動マイクロモビリティが公共交通手段として発展し、カーボンフリーでサステナブルな未来をつくる」というものです。そのためには、ユーザーの車道上のマナー向上等、まだ課題があるのも事実です。それらを解決しながら、快適な移動手段として社会に受け入れられる電動キックボードの普及をLimeは推進しています。
そしてより「誰もが使える公共交通手段」になるために、今回の座れる電動キックボードは次のステップへ進むモデルではないでしょうか。若者だけでなく、幅広い年齢層の方々に親しまれ、愛着を持って使って頂く存在になるーそんなモビリティになる可能性を秘めています。
