電動キックボード設置のメリットとは?賃料以外にもある魅力!
「免許を返納して駐車場スペースが空いた」「玄関横のスペースを何か活かせない?」ーこのように、自宅の空いているスペースの有効活用を検討する方が増えています。また「親から相続した不動産があるものの、敷地が狭くて活用方法がわからない」という相談もあります。このように、狭小地の有効活用ニーズはあかんりあります。
例えば東京都の新宿区や渋谷区では、1台の賃料が3,000円以上になることがあります。その場合、5台置けると月額1万5,000円が賃料として入ってきます。これを年額に換算すると、18万円になります。また世田谷区では元農地を転用し、月額7万円、年間84万円という例もあります。
また法人が管理する土地でも、ポート設置の有効活用事例が急速に増えています。特に多いのは、駐車場からの転用です。駐車場スペースが契約で埋まらず、空きスペースの転用もしくは全スペースを変更する相談が増えています。また賃貸マンションや民泊物件での導入も増えています。例えば賃貸マンションの場合、オーナーには新たな賃料収入だけでなく、物件の入居率アップという副次的効果も見込めます。
民泊の場合、Limeとの親和性が高いのが特徴です。その理由は、世界シェア1位による外国人ユーザの認知度の高さです。つまりインバウンド旅行客が「日本に来てすぐ乗れる」のが、Limeなのです。電動キックボードは、新しい交通インフラとして社会に定着しつつあります。本記事では、そのメリットについて詳しく解説します。
Contents
1. 電動キックボードの設置とは

壁際の狭いスペースでも有効活用できる
1-1. 狭小地を活用できる
個人宅から商業ビルまで、世の中には様々な種類の不動産資産があります。その収益性を高める手法として、近年電動キックボードの設置が注目されています。その大きな理由は、狭小地といわれる小スペースを活用でき、収益化できることです。例えば建物の外壁と縁石との間のスペースの多くは、有効活用されていません。そういった未活用のスペースは、新しい収入獲得のチャンスの宝庫といえます。
1-2. 1ポートに3台以上が必要
Limeの電動キックボードを設置する場合、1ポートに最低3台以上という設置ルールがあります。ただし、機体の配列には多くのパターンがあります。縦に3台並んだり、斜めに置いたり、限られたスペースの中で工夫して電動キックボードを配列していきます。実際にどこに何台置けるかの判断は、現地調査を実施し、御見積書に明記します。ぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい。
2. 電動キックボード設置のメリット

賃料収入以外にも様々なメリットがある
2-1. 新たな賃料収入

マンションの死に地スペース例
電動キックボード設置の目的のトップは、「賃料収入」です。設置に至るパターンには、「新規」と「乗り換え」の2種類があります。例えば新規の場合、個人宅の空きスペースや賃貸マンションのエントランスまわりがよくあるケースです。こういった場所はドリンクの自動販売機等しか活用方法がなく、電動キックボードの設置ニーズが高いスペースといえます。
特に新宿駅や渋谷駅などの若者に人気のターミナル駅周辺は、人気エリアです。なぜなら周辺エリアのポートで乗り、そういった駅周辺で降りる行動パターンが多いからです。具体的には、新宿御苑や高田馬場、大久保、代々木などのエリアは賃料が高くなる傾向があります。
2-2. 賃貸マンションの入居率UP

賃貸マンションの利回り向上効果も
賃貸マンションに電動キックボードを設置すると、入居者の利便性が向上します。例えば今まで近所のスーパーまで10分かかってたのが、3分に短縮されたといった事例が多くあります。そういった利便性が向上することで、賃貸マンションの入居者が増加し、不動産資産として利回りが向上することがあります。
ただし機体の設置において、注意すべきポイントがあります。例えば消防法の観点から、送水口や消火栓の前、避難器具の降下地点に、電動キックボードを置くことはできません。また入居者の方の避難経路の確保も必要になります。
2-3. ホテルの集客効果

外国人観光客に人気の浅草仲見世通り
近年、ホテルにおける電動キックボードの設置が増加しています。その理由は、ホテル周辺エリアへのお出かけに便利なため、宿泊客の集客効果があるからです。例えば2025年6月の訪日外客数は、過去最高の337万7,800人を記録しました。今後もインバウンドの需要は高まると予想されています。
そのインバウンドの人気エリアの一つが、浅草や銀座です。そういった外国人観光客を取り込むため、浅草のある台東区やスカイツリーのある墨田区、羽田空港のある大田区のホテルでの電動キックボード設置が増えています。
2-4. 民泊の集客効果

コロナ以降に急速に回復する訪日外国人数(※観光庁のホームページより)
観光庁のホームページによれば、日本へ来る外国人観光客はコロナ以降急速に回復しています。特に浅草や京都といった人気スポットエリアの民泊は、稼働率が非常に高くなっています。そうした外国人旅行客に知名度が高いのが、Limeです。その理由は電動モビリティで世界1位のシェアがあるため、利用率が高いのです。また民泊側も、宿泊客の快適な移動手段になることで、賃料以外に集客というメリットがあります。
2-5. 物件売却時の金額UP
新たな賃料が入るようになると、当然ですがその物件の価値が向上します。新宿区にあるある不動産投資会社にお伺いした時、某担当者の方の言葉が印象的でした。「例えば月に20数万円の賃料が入ると、年間4%の利回りで売却時の価格が500万円以上上がります」という内容でした。特に投資家の方々は、「安く仕入れて高く売る」のが鉄則です。このように、電動キックボードの設置によって収益価値を上げて売却するというニーズもあります。
3. 電動キックボード設置のデメリット
3-1. 機体の配置の乱れ

Limeはシステムでポート外外駐車を検知し回収している
どの電動マイクロモビリティのシェアアリングサービス企業も、頭を悩ませるのが機体の配置の乱れです。ほとんどのユーザーはマナーを守ってサービスを利用していますが、一部にマナー違反が発生してしまうのも事実です。では、そういった事態にはどう対処すればいいのでしょうか。
Limeの場合、自社開発の機体はGPSと連動しており、違法駐輪の撤去を実施しています。具体的には、ポートエリア外での違法駐輪がGPSで確認された場合、速やかに巡回車が回収を行い、再配置を行います。
3-2. ゴミ等への対応
たまにポート内に空き缶やタバコなどのゴミが散乱するケースがあります。そういった事態に対処するため、Limeでは定期的に巡回車が回遊し、清掃業務を行っています。また契約書にはオーナー専用番号が明記されており、電話連絡すれば早急に対応してもらえます。
4. 電動キックボード設置までの流れ
4-1. お問い合わせフォームから送信
まずはお問い合わせフォームから、「名前」「電話番号」「メールアドレス」「物件名」「住所」等の必要事項を記入の上、送信下さい。お送り頂いた物件の住所をGoogleマップで検索し、状況を確認します。またお送り頂いた後に、お電話でポート設置の場所のイメージを事前にお聞きすることもあります。
4-2. 現地調査
お送り頂いた住所に実際にお伺いし、現地調査を行います。そしてどのスペースに何台設置できるかを、メーターで測ってシミュレーションします。またポートから機体を出し入れするための導線を考慮した幅の確保や、消防法もチェックします。
4-3. 御見積書の提出
「沿線」「駅名」「駅からの徒歩数」から賃料を算出し、御見積書をお送りします。御見積書には、ポート設置スペースと設置台数、月額支払い総額も明記されています。この時点で何か疑問点や不安があれば、どんどん聞いて下さい。
4-4. ご契約

ドキュサインの署名画面例
内容にご同意頂いた場合、契約の手続きに入ります。この時物件情報とは別の情報が必要になります。法人の場合は、「法人名」「法人住所」「法人番号」「インボイス番号」が必要です。また個人名での契約の場合、「個人名」「住所」が必要です。
契約の手続きは郵送ではなく、メールで行われます。世界で一番有名な「ドキュサイン」という電子署名サービスを使って行われます。5分ほどで楽に手続きは終了します。
5. まとめ
超高齢化社会が進む日本では、高齢者の免許の返納が進行しています。また税金や保険料、駐車場代やガソリン高騰などを背景に、若者の車離れも顕著です。また路線バスの運転手不足も深刻な問題です。求人広告を出しても人が集まらず、都内でさえも本数が減少しているエリアがあります。
そういった社会環境の変化の中で、EV充電で騒音や排気ガスが出ない電動キックボードは、地球に優しい交通インフラとして設置個所が拡大しています。米ウーバー・テクノロジーズが筆頭株主のLimeは、日本経済新聞で2026年3月までに国内の車両数を2万台目指すと語っています。
筆者もLimeの乗り心地が好きなので、是非より身近な存在になって欲しいと考えています。今後も最新情報をどんどん発信していきますので、宜しく御願いします。
