2014年03月31日

20160226日韓

20140331代1

昨日朝にBS朝日で放送された『激論!クロスファイヤー』。

『朝まで生テレビ』で有名な田原総一朗が、司会している番組だ。この日のテーマは、『世界激動…日本よ、どう動く?』だ。

そこに気になる歴史的事実が、判明した。元外務省の局長で、京都産業大学教授の東郷氏が語った日韓の外交現場での衝撃的な事実。

新聞とテレビでは明らかにされないこの国のメディア状況に、失望感が襲う。

田原 「3月25日にオランダのハーグで、日米韓、オバマさんが仲を取り持ってくれて、安倍さんと朴槿恵さんが会えたと。しかし新聞を読んでも、北朝鮮のミサイルがどうしたとか、核兵器がどうしたとか、話らしい話が行われたのかどうかよくわからない。これを、どう見てます?」

東郷 「まず、そもそもどうしてこのような会談ができあがったのかですが、アメリカからすると、今の東アジアの一番の問題は中国ですよね。それは、東シナ海、尖閣、南シナ海、大変な問題があるわけです。そうすると、どうしても同盟国を固めてその中国にあたらなければいけない」

田原 「なるほど。中国にあたるために?」

東郷 「ええ。ただ日本と韓国が、去年の初めから、要するに安倍内閣になってから、滅茶苦茶仲が悪いわけです。これはもう、理解を通り越して仲が悪いわけです。アメリカの国益にもろに反するわけです。だから、“とにかく日本と韓国はもう少し意思疎通を良くしろ”と。ということで、自分が真ん中に入って、今度の東アジア訪問の最大の問題は、日本と韓国を近づけることにあるわけですね」

田原 「だけど、せっかく安倍さんがね、“お会いできて、嬉しいです”と韓国語で言ったのに、ニコリともしない」

東郷 「だからそれは、いかに朴大統領の方も、日本に対して固まっちゃってるかなんですね。それをほぐすために、やっぱりいろんなことをやらなくちゃいけない。だから今回会ったことは私良かったと思いますけど、一回オバマを真ん中にして会ったからといって、今の日韓間の凍結状態が簡単に溶けるような問題ではないということだと思います」

田原 「そこで、敢えて聞きたい。なんで韓国は、そんなに日本のことを怒ってるんですか。というのはね、実は私が、朴正煕(パク・チョンヒ)さん、今の朴槿恵さんのお父さんの時代に韓国に行きましてね、韓国のレポートを書いたら、僕の書いたレポートが韓国で翻訳されたくらいだったんですよ。それから、私がキム・ヨンさん、金大中さんと会ってます。みんな、日本と仲悪くなかったんですよ。なんで?」

20140331代2

東郷 「これは、非常に根の深い問題だと思いますよ。一見韓国は、戦後自分で民主化した。素晴らしいですよね。それから、自分で経済力もつけてきた。もうそろそろ自信を持っていい。自信を持てば、他の国との関係も普通はより余裕ができて、仲良くしようってことになるんですね。ところが現在韓国は全く真逆に行っちゃってて、自信を持てば持つほど、少なくも政治レベルでは反日に強くなってきているんですね。これはなぜかといいますと、僕は、あの韓国という国の歴史を見ますと、日本に対する恨みっていうんですか、これが私達日本人が想像している以上にはるかに深いということだと思いますね」

田原 「でもね、東郷さんも御存知だと思うけど、小渕恵三さんの時にね、小渕内閣ですね、金大中大統領が日本にやって来て、“過去のことは一切水に流そう”と。で、“これからの日韓関係は、未来を作っていこう”って言ったじゃないですか」

20140331代4

東郷 「いや、田原さん、それはちょっと違うんで。あの時は小渕総理が、“ごめんなさい”と言ったわけです。それに対して、“未来のことをやりましょう”と。ところが第3項というのがあって、“これからは、歴史をちゃんと両方の子供達に教えていきましょう”と。つまり、歴史を忘れないでやっていきましょうというところが一つカッキリ入って、それが合意されているわけですよ。ところが、日本人のかなりの多くの人達は、あの金大中大統領の発言があったんで、“もう歴史を忘れていい”と。大間違い。それが、大間違い!でやっぱりね、98年のは最高の訪問だったと僕も思いますよ。でもその後ね、もう少し僕らの方が歴史を大切にするという気持ちを積極的に出していれば、こんなことにならなかったというのが僕の印象ですけどね」

20140331代3

田原 「実はね、この日米韓が会う2日前、23日に、朴槿恵さんが中国の習近平さん、国家主席と会って、これね、まあ、朴槿恵さんの方が、韓国の方が要求したんだと思うけど、ハルピンの駅にね、安重根、日本で最初の総理大臣伊藤博文、これを暗殺した安重根の記念館を作ったと。しかも、習近平さんが、“私が作れと言ったんだ”と。こう言ってるわけね。それだけじゃない。今度はなんか日本が韓国を植民地にした時に、降伏軍というんですかね、日本語で言うと、要するに、日本に対して非常にこう戦闘的に反日運動をやった…」

宮崎 「独立軍のことです。植民地支配からの独立ということです」

田原 「あ、独立軍ね。その拠点だった西安にね、そこにまた記念碑を作ると。ちょっと、あったんですか、その頃」

宮崎 「ええ、もちろん降伏軍というのは存在したし、その先に二分解するんですね。つまり今の韓国の母体になったものと、北朝鮮に行ったものと。つまり、抗日のパルチザンと言って間違いない」

田原 「そのね、その碑を作ると。なんかまるでね、抗日、日本に対して中国と韓国が足並み揃えている。韓国が中国を頼りにするのはわかるんですが、なんで中国がそれほど韓国のためにしてやるんですか?」

東郷 「はい、それちょっとお答えする前に、安重根について一言いいたいんです。安重根は伊藤博文を暗殺してから死刑になるまで、半年あったわけですね。その間に、いろんなものを書いてるわけです。その中の一つの本の中にですね、“今、自分は、歴史上こういうことをやらざるを得なかった。しかし、いずれ東アジアに平和が来たら、その時は、日本、中国、韓国、この3つの国が一緒になって共同体を作ろう”と」

田原 「えっ、日本が入ってるわけ?」

東郷 「もちろん。日本、中国、韓国が一緒になって、東アジア共同体を作ろうと。そこで、共通の銀行、共通の安全保障、そういうのを一緒にやろうと。いずれ、そういう時代を作らなきゃいかんと安重根は書いてるんですね」

田原 「安重根は、単なるテロリストじゃないんだ?」

東郷 「テロリストじゃない。で私ね、この点は、朴大統領も、習近平国家主席は不勉強だと思いますよ。安重根という人は、正しく歴史認識すれば、東アジアの象徴になれる人なんですね。それをこのお二人は、みすみすですよ、反日の象徴に使っている。歴史的不勉強です、二人とも。と、思うんですね」

田原 「ちょっとこれ、残念ながら、習近平さんも、朴槿恵さんもこれ見てないから(笑)、韓国、中国関係の人で見ている人がいたら、ちゃんと言って下さい!どうぞ」

20140331代5

東郷 「習近平がなぜそこまで踏み込んでいるかというと、これは単純な話で、習近平にとっての最大の問題は、東アジア、特に海軍、海における覇権の確立ですよね。その時に、非常に目の上のタンコブは、尖閣問題の日本。そうすると、その日本を全体としてやっつけるために一番彼が使い易いカードは、歴史認識問題なんです。で、安倍総理が去年靖国に行かれたことによって、もう歴史認識のカードは使い放題。今、向こうはね。それで一番使い勝手が良いのは、韓国を引っ張り込むことですよね。で、韓国も歴史認識問題で日本とうまくいってないから。だから、戦略的にですね、非常にわかるというか、習近平からすれば、当然のカードを切っているわけで。だから、韓国と会う度にですね、“歴史認識問題を、一緒にやりましょう”と」

田原 「そうか、戦略的にね…」

東郷 「もの凄く戦略的だと思います」

宮崎 「あと、価値観でいうと、当然韓国と中国は違うんですよ。違うんですけど、この歴史認識問題に関しては、明らかに共通するところが多いわけですね。認識の問題として。それと、この時期に中国からこの種の提案があったということはですね、安倍さんの靖国参拝に対するある面では報復ですよ。明らかに、そういう政治バランスがあります」

歴史的事実をきちんと記録し、それを後世に伝えていく。そのことの重要さを、改めて今回の番組を見て感じた。