2014年03月26日

20160226メタデータ

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最近、いろんなメディアを賑わせているキーワードの一つが、“ビッグデータの活用”だ。

ビッグデータは、特定の個人というよりは、マスの動きを示すデータというイメージがある。例えば、JR東日本は切符を買う人のビッグデータをマーケティングデータとして企業に販売する意向を示したというニュースが以前あった。

時代は、個人の行動履歴が知らないところで売買されるところまできているのである。

そのデータが、個人の属性に紐付けされないとは限らない。過去のアメリカの流出したPRISM関連の資料からはその可能性が非常に大きい印象がある。

この記事では政府対個人という構図であったが、今回ドイツやフランスの首相の個人携帯の盗聴の問題が、世界的に大きな問題になったことも忘れてはいけない。それは倫理的な問題に留まらず、外交上、軍事上、経済上といろんな問題を孕んでいる。

本当に怖いのはメタデータ

警鐘 重要なのは通話の中身ではなく、そこに付随する膨大なデータの集積

米国家安全保障局(NSA)が膨大な通話記録を収集していたと聞いても、多くのアメリカ人は心配していないようだ。世論調査では56%が「気にしていない」と答えている。

米政府による「PRISM計画」は、電子メール、チャット、フェイスブックのメッセージ、スカイプの電話やその他のネット通信を傍受している。活動家はこれに激怒しているが、それ以外の人々はのんびりしたものだ。ツイッター上でも「NSAって暇だな」といった反応が目立った。PRISMプログラムは違法ではないという声すら上がっている。それでも、PRISMを懸念すべき理由はある。

バラク・オバマ大統領はPRISMについて、「通話内容を聴いている者などいない」と語った。この言葉を聞いて安心するのは、「メタデータ」の本当の恐ろしさを知らない人だけだ。

誰が誰と、どこで、どのくらいの時間にわたって通話をしたか…というのがメタデータだ。これらを使えば、ただ通話内容を傍受するより、もっと深い情報に行き着くことができる。

企業幹部の間で通話が頻繁に行われていれば、買収が近いと分かるかもしれない。医師や家族との通話からは、誰かが癌であることが分かるかもしれない。携帯電話の位置から、あなたがベッドを共にした相手まで分かる可能性がある。「通話の内容より、メタデータのほうがはるかに有用だ」と、サン・マイクロシステムズのエンジニアだったスーザン・ランドウは言う。

米政府は国外の非アメリカ人のみが監視の対象だと言うが、目的の人物から2親等までが含まれる。NSAの判断で「外国人らしい」という人も監視されている。それにこのシステムは乱用される恐れがある上、どこまでも肥大しかねない。膨大なデータがNSAに集められた後、それを悪用しようとする政府高官が現れたらどうなるのか。

今は、PRISMを監視する機関もシステムもない。データが悪用されているかどうかが分かるのも、かなり先になるだろう。

悪用する人間が、政府高官とも限らない。NSAは安全保障関係のデータにアクセスする権限を、IT部門で働き始めたばかりの契約職貝に与えていたのだ。