2014年03月03日

20160303総選挙

20140303代

一般客が7人しか入らなかった、AKB48劇場のオープン日。

しかし、事態は急速に展開した。2005年12月にスタートしてから3ヶ月後の2006年2月、劇場は満員になったのである。

その理由は、何か。

秋元康氏は、その理由の一つに“ネットの拡散力”を挙げる。今や、インターネットにおける口コミの伝播力は非常に速い。特にツイッターやFacebookといったSNSでは、一人一人の個人があくまで自分の視点で情報を発信する。そこには、スポンサーの理屈は存在しない。ピュアな分、大勢の共感が得られるのだ。

事実、秋元氏はAKB48がメジャーになるのにはもう少し時間がかかると思っていた。1年か2年雌伏の時を経て、強固な応援団ができあがってからテレビでドーンといきたかったらしい。

短時間で広まったのは、ネット口コミだったからだ。最初に劇場に来てくれた7人のお客さんがそれぞれ、携帯やパソコンで“秋葉原で、すごいものを見つけたよ”と広げていったのである。

「昔ながらの口コミだったら、満員になったとしても最大250人、現実は7人だったお客さんの行動範囲でしか広がっていかない。

たとえば、7人のうち誰かが翌日学校で友達に“AKB48っていうんだ。すごかったよ”と話し、“秋葉原か。パソコンも買いに行きたいし、行こうかな”と翌週2人連れてくる。7人全員が3人連れでリピートしても、30人も入らない。翌週は友達の友達も来て、ちょっと増える。そうやってだんだん広がればいいと思っていたら、ネットによって、ものすごいスピードで拡大していった」

ただ一番重要なことは、“友達に知らせたい”と思える魅力がAKB48にあったということ。その魅力のコーディネートこそが、秋元氏たる所以であろう。

ネットは、あくまでコミュニケーションのプラットフォームに過ぎない。そこに、どれだけ魅力的なコンテンツをトッピングできるかが勝負所だ。