2014年03月02日

20160303AKB

2005年12月8日。ついに秋葉原にあるAKB48劇場は、オープンした。

この時、さぞかし大勢のファンが押し寄せたのかと思いきや、実はそうではなかった。

この時のお客さんの総数は70人だったが、関係者を除くと一般のお客さん実はたった7人だった!

これは、相当衝撃的な事実である。アイドル志望の女の子が読む雑誌に広告を出し、メイドカフェのサイトにリンクを貼って計7924人も集めたにも関わらず、オープン初日はたった7人。しかも、AKB48劇場の収容人数は250人である。

しかし、秋元氏は全く動じなかったらしい。これについて、こう語っている。

「だって信じなければ、僕らは、やっていけませんよ。40歳くらいまで、僕は“自分は作り手だ。自分のターゲットは視聴者やオーディエンスである大衆だ。大衆が求めているのは何だろう”と必死に考え、それを作ってきました。

でも、いまは違う。“自分は大衆の一人だ。だから、自分が楽しくなきゃダメなんだ”と思っています。

最近、若い人によく説教することがあります。たとえば雑誌のスタッフなんかに“この本、ほんとに面白いと思うの?あなたは編集者だから、読者向けにこういう企画がいいと思っているんじゃないの?”と。

一番大事なことは、自分がこの本に一切関係なくても、本屋でこの本を手に取って買うかどうか。“僕はすっごくおもしろいと思う。絶対買うぞ”と編集者が思ってはじめて、その中に当たりが出てくるんです」

これは本質を突いている言葉だ。どんなサービス設計においても一番重要なのは、“身銭を切って、自腹で買おうと思えるかどうか”だ。

そのリアリティがあってこそ、成功するサービスが生まれるのだと思う。