2014年02月03日

20160302AKB48

ビジネス対象として、秋元康氏を研究する。その視点を持った本『AKB48の戦略!』の冒頭に掲載されている田原総一朗氏のコメントが興味深い。

「AKB48の総合プロデューサー秋元康さんは長い間、私には謎だらけの人だった。

テレビの構成作家出身だが、作詞家となって手がけた作品は4500万枚以上で歴代3位。チャート1位80曲以上は作詞家歴代1位。売上げ総数は、4500万枚以上で歴代3位。これだけでもおばけのような人物だが、脚本も書き、映画も撮り、小説も漫画原作もある。

なぜ、かくも広範囲の企画を次々と手がけて、大ヒットさせることができるのか?

秋元さんは、戦後日本が生んだケタはずれの「大作家」だ。そう私は思っているのだが、彼の活動は、私が知っている大方の作家とはまったく違っている。(※中略)

それなのに、“作家・秋元康”だけは、なぜ、AKB48を世に送り出し、それを芸能界のセンター中のセンターに固定させ、成功し続けているのだろうか?

そんな謎を解くために、私はこの本の取材を始めた。秋元さんは、私がどれほどぶしつけな、ときにはいじわるな問いをぶつけても、逃げもはぐらかしもせずに、常に正面から、なるほどそうか、と関心せざるを得ない答えを返してきた。(※中略)

そこで、この謎を解くにはAKB48を見なければならないと思い、私は秋葉原のAKB48劇場を訪れることにした。そして、最初の1回で、AKBに完全にハマってしまったのだ。

劇場では満員のファンたちが、女の子たちの一挙手一投足たりとも見逃すまいと一心不乱に見つめ、歌を口ずさみ、踊りに合わせて身体を揺すっている。劇場全体が、文字通り熱く燃え上がっている。こんな空間に身を置いたのは何年、いや何十年ぶりだろうか。

秋元さんは、平凡な内野ゴロでも全力疾走し、一塁にヘッドスライディングする“高校野球”と表現した。実際、客たちの温かい応援は、甲子園を目指す高校野球のスタンドを思わせた。

女の子たちもファンたちも含めて、こんな不思議な集団を私は見たことがない。まさに時代が、とりわけ若者たちがAKB48に燃え、一種の宗教を思わせるような存在と化しているようだった。秋元さんは、この熱さこそを実感させたかったに違いない」

田原総一朗氏の指摘は、個人的に感じていた内容と全く同じものだった。

そして、秋元康氏の実績がここまで凄いとは知らなかった。

特にチャート1位の曲が80曲以上もあり、歴代の作詞家で1位という実績は、目を見張るものがある。おそらく日本の歌謡界で、この記録を超えることは相当困難なことに違いない。

その成功のメカニズムを、是非解き明かしていきたいと感じている。これから起業しようと考えている人や、ベンチャー企業の経営者の方には、すぐ応用できる部分もあると思う。