2014年02月01日

20160302AKB秋葉原

秋元康氏がよく語るキーワードに、“運”というものがある。確かにそのキャリアを振り返ると、高校時代にニッポン放送に投稿原稿が認められ、いろんな人との出会いがあり、数々のチャンスをモノにしてきているように見える。

その辺について、秋元氏自身はどう捉えているのだろうか。

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トーマス・エジソンの格言に、“成功とは、99%の汗と1%の才能である”というのがありますが、僕は“98%の運と1%の汗と1%の才能”だと思うんです。それは、決して才能や努力を軽んじているわけではなく、やはりその2%がないと100%にはならないわけですから。

とても大切なことだと思いますが、“この人はすごく努力してるな”って思ってもそれが報われない、あるいは“すごく才能があるな”と思っても花開かないタレントさんを、僕はたくさん見てきたんですね。だからそういう人たちを見ていると、本当に才能とか努力とか汗じゃなくて、なにか大きな運が動いているような気持ちになるんですよ。

僕には、運しかないですから。なんでこの人と出会って、なんであの仕事をしたんだろう、なんでこういうキッカケになったんだろう…というのは、わからないんですよね」

しかし秋元康氏の言う“運”とは、“天任せ”というよりはある程度ビジネスの基礎条件を満たした上での最後の力学的な色彩が強い。日本の言葉で、“人事を尽くして天命を待つ”というものがあるが、それに近いのではないだろうか。

「AKBにしても、小劇団とかロックアーティストが小さな会場から少しずつ動員数を増やしていくのを見て、“うらやましいな”と常々思っていたのと、会議で“刺さるコンテンツを作らなきゃダメだ”っていうことをよく話していたので、その刺さるコンテンツを作ろうと、たまたま秋葉原で仲間内でやり始めたことが今のような形になっているだけなんですよ」

ただ一つ確実に言えることは、当然運だけでは秋元康氏のように継続的に成功を収めることができるはずはない。

秋元氏にとっては無意識にやっていることでも、そこには成功との重要な因果関係があるはずである。この連載では、事実を丹念に紐解きながら、そこを解き明かしたいと考えている。