2016年02月20日

SEO概念図

SEOでの上位表示は、あらゆるビジネスにとって大きな経営テーマだ。

どんな企業でも、サービスや商品の認知度を高め、集客をし、顧客を増やしたい。

そうするためには、殆どの人が利用するポータルサイトのGoogle、Yahooで、購買や登録、各種申し込みにつながる重要検索キーワードで上位表示する必要がある。

テレビCMやポータルサイトTOP上のバナー広告も効果はあるが、コストパフォーマンスを考えると、“狙ったターゲット”が“その気になっている時”に、“調べて(検索して)”、“買ってくれる(申し込んでくれる)”という検索表示は打率の高い集客手法であることは変わりがない。特にリスティング広告のパフォーマンスが減退傾向にある今、自然検索の価値が見直されている。

SEOの歴史を、簡単に振り返ってみたい。

インターネットが急速に普及し始めた1995年前後、SEOとは上位表示したいキーワードを、できるだけHTMLソースに埋め込むのが主流だった。たくさん載っているだけで良かった。なので、文章やメタキーワードだけでなく、白地のバックに白文字で埋め込んで一見スパムに見えないようにしながら、クローラーには認識させるといった奇策も現れた。

次に、「被リンクの数=ユーザーの支持数」というルールが表れた。優れたコンテンツは、ユーザーがお気に入りに入れたり、相互リンクを張られる可能性が高いという理屈だ。しかし、これも性善説の限界がすぐ露呈する。FC2やSeesaaなどの無料ブログを大量に開設し、そこから上位表示したい自社サイトにリンクを張るという手法だ。しかしこの手法は、ブログ業者のドメインは共通URL部分があるので、一箇所から大量に同一ドメインにリンクするという不自然さが生まれる。某有名インターネット系企業は、この手法でGoogleからペナルティを受け、検索表示から一時期姿を消しパニックになった話は有名だ。またSEO業者がリンクを買い、顧客に提供するという動きも起こってきた。

ちょうどこの時期は、SEOバブル全盛期と言ってもいい。消費者金融への申し込み、高額エステ商材など、他人には相談しにくく高粗利なビジネスとインターネットとの相性は良く、この手の企業が初期のインターネット広告市場を牽引した。

この時代、Yahoo、Googleで1位表示になることが、何かの勲章でもあるかのような雰囲気もあった。SEO自体が目的化してしまい、その後の導線がおろそかになるケースが頻発した。一例を上げると、消費者金融のカード申し込み成約率の高い検索キーワードの上位表示のための価格が異常なほど高騰した。

その後Googleのアルゴリズムが普遍化するにつれ、テクニカルなSEO要素は徐々に薄れ、検索ロボットエンジンは人間の感覚により近づいている。つまり、“今までにない人の役に立つ情報”もしくは“人を感動させる情報”が上位にくるようなメカニズムになっている。

そこで、本題の「SEOに強いコンテンツとは何か」について考えたい。

まずは、まだテキスト化されていない公共の公開情報である。配布物や広報物には掲載されていてもインターネット上での公開されていない情報だ。具体的には政府機関情報、鉄道やバスといった公共機関のプロファイルなどだ。個々には公開されていても、ユーザーニーズに合わせて編集されたコンテンツも価値が高い。

次は、オリジナルの感動コンテンツだ。先日、殺処分前の2匹の犬が悲しそうな表情で抱き合っている写真を動物保護団体がUPして、瞬く間に拡散した。その後無事引き取り手が現れた美談がニュースになったが、これなどは良い例だ。それを見た人が、“これは人に知らせる必要がある”という社会的意義のあるもの、もしくは“友人とこの情報をシェアしたい”という共感性の高いものの2種類がある気がする。

殺処分犬二匹

では、SEOをビジネスと捉えるとどのように対処すべきであろうか。

これは難易度の高いテーマで、どのWEB制作会社にとっても模索している課題でもある。

今、注目しているのは展開するサービスに付随する感動ストーリーと写真や動画だ。当然拡散するプラットフォームとして、ツイッターやFacebookとの連動も必須だ。

ちなみに各サイトの拡散効果のあったコンテンツをUPしてくれるBuzzSumoというツールが、便利だ。

情報を手にするデバイスが圧倒的にスマホになった時代、スイスイと軽く早くユニークなコンテンツをユーザーは行き来する。バズフィードのように編集者とエンジニアにタッグを組ませ、ユーザー満足度の高いコンテンツをスピーディに制作&発信していく。

例えばスイミングスクールの場合、入会しようと思っている親が知りたいことを、事実ベースでコンテンツ化していく。子供がちゃんと泳げるようになれるか、お友達は作れるか、どれぐらいの期間でどのレベルに達するのか、スイミングが健康に及ぼす影響などなど、現場の事例をできるだけユーザーに響く表現で展開していく。しかもSNSでは質問に対してすぐ返すことで、それ自体が良質なコンテンツになっていく。

実はこういった制作はテレビや紙媒体では以前から行われてきたことで、インターネットの世界でも、“人が一番興味を持つのは人だ”というクリエイティブの普遍的テーマに達した感がある。だからこそ、SEOはこれからが一番面白いのではとワクワクしている。