2016年01月11日

20160104人工知能

最近、“人工知能(AI)”という言葉をよく耳にするようになった。

人工知能技術は、今後の国及び企業の競争力を左右する有力な分野として、世界的に巨額の資金が動いているらしい。

日本も遅ればせながら、2015年8月文部科学省が今後10年間に人工知能(AI)の研究開発に、1000億円を投じる方針と発表された。1000億円(!)というスケールに、その本気度が伺える。

ところで人工知能と聞くと、まるで人間の脳と同じように思考を巡らし自分で判断するイメージがあるが、現段階ではまだ人間の思考をパターン化し、それを適用するレベルのようだ。

そんな人工知能の今について、以下にまとめてみた。

 

◆人工知能の歴史

・1956年ダートマス会議
→数学、社会学、経済学、情報理論学、認知学などの学問領域でトップクラスの学者が集結し、人工知能についての話し合いが行われた。ジョン・マッカーシーが初めて、Artificial Intelligence(AI)という言葉を使う

・1960年代、人工知能の研究が活発に
→実世界を記号に変換し、コンピュータ内部は記号操作で知能が実現できるように

・1980年代エキスパートシステム
→スタンフォード大学のヒューリスティック・プログラミング・プロジェクトの研究者らが提唱した
→1980年代、多くの大学が関連コースを開設し、フォーチュン500の6割の企業が商用利用
→様々な職業の業務パターンをプログラム化しようとしたところ、人間の応用力、判断力がネックに

スタンフォード大学 人工知能

・統計学としての人工知能
→インターネットの普及によって可能になった膨大なデジタルデータをベースにした統計システム

ディープラーニング/深層学習(Deep Learning)による最新人工知能ブーム
→1990年代に進められた視覚分野の研究や、カリフォルニア大学デービス分校のブルーノ・オルスホーゼンによるスパース・コーディング理論を基にしたアルゴリズムが実装されたもの
→概念を認識する“特徴量”と呼ばれる重要な変数を、自動で発見できる

 

◆人工知能の活用事例

・人工知能が名人棋士に勝利
→2012年、名人棋士が人工知能を搭載したコンピュータ将棋プログラム「ボンクラーズ」に敗れる

・人工知能がスケジュール管理
→「Timeful」というアプリは、定例会議のような予定ややるべきことなど3種類のタスクを入力すると、予定の合間に組み込む予定を提案してくれる

・150~300ワードの短い記事をAIが自動生成
→2015年7月、AP通信はオートメイテド・インサイツ社の自動記事執筆技術とザックス・インベスト・リサーチの提供するデータを活用し、1四半期に最大4400本程度配信していくことを発表

・IBMが開発したWatsonという人工知能は、膨大なレシピデータをベースに、ユーザーが提供するランチやディナーなどの条件に合ったレシピをオススメすることができる

・「The Grid」サービスは、テンプレートを使わずに人工知能にWEBサイトをデザインさせる。このサービスは、Googleでアドセンスのプロダクト部長をしていたBrian Axeと、Mediumの初期デザイナーLeigh Taylor.

 

◆人工知能テクノロジーに関する動き

・2015年10月、appleはスマートフォン向け画像認識AI技術を持つアメリカの会社Perceptioを買収

・2015年10月、appleはAIを活用した音声認識技術を持つイギリスの会社VocalIQを買収

・2015年1月、Facebookはカリフォルニアのスタートアップ企業wit.aiを買収

・2014年10月、IBMがソフトバンクと共同で日本語版人工知能Watson(ワトソン)を研究すると発表

・2014年6月7日、『THE INDEPENDENT』誌は、イギリスのレイティング大学で開催されたチューリングテストで、1950年以来で史上初の合格者が出たと発表(※チューリングテスト…コンピュータに知能があるかどうか判定するテスト)。合格したのは、ユージーンという名のウクライナ製のコンピュータで、13歳の少年として反応を返した

・2014年5月、中国の検索大手企業Baiduが約3億ドルを投じて、シリコンバレーに人工知能研究所を設立

・2014年1月、Googleはイギリスの人工知能系ベンチャー企業Deep Mind社を5億ドルで買収

・2013年末、Facebookはニューヨーク大学のYann LeCun教授を雇用し、人工知能研究所を設立

・2011年10月、appleはiPhoneに音声を自動認識して回答するSiriを搭載(※Siriはアメリカ国防高等研究計画局から1億5000万ドルの助成を受けていた国策ベンチャー企業。SiriとはSpeech Interpretation and Recognition Interface/発話解析・認識インターフェースの略)

・2008年、アメリカ政府、NASA、Googleなどのバックアップで、シンギュラリティ大学という研究期間が設立された。大学という名はついているが、独自の校舎も学位もない。ミッションは、「教育、エネルギー、環境、食料、世界的な健康、貧困、セキュリティ、水資源を、人類の最も困難な課題と定義し、加速的に発展する革新的技術を使って、これらに積極的に取り組むこと」

20160104AIイメージ

 

◆人工知能関連銘柄

データセクション株式会社/3905
データセクションは従来テキストデータの収集・解析・加工を通じたビックデータのビジネス活用を推進してきたが、NTTコムウェアと共同で、人工知能(Deep Learning)を活用した画像解析サービス『不適切画像フィルタリングサービス』を行っている。

※Deep Learningとは/コンピュータがデータを学習することで、自らの性能や機能を高めていくこと

株式会社ALBERT(アルベルト)/3906
ALBERT独自のアルゴリズムに支えられた「マーケティングリサーチ」「多変量解析」「データマイニング」「テキスト&画像解析」「大規模データ処理」「ソリューション開発」「プラットフォーム構築」「最適化モデリング」のテクノロジーが売り。データ分析基盤「smarticA!DMP」、サイト訪問者に個別におススメを提示する「Legreco」を展開している。

株式会社UBIC/2158
海上自衛隊出身の異色の社長が牽引。訴訟対策や不正調査などの情報解析業務でのノウハウをベースに開発した人工知能を、医療やマーケティングに活用している。国際訴訟にも対応できるエビデンスコントロールパートナー(電子データの開示作業=eディスカバリの有力支援)のパイオニアとして、手がけた実績は506件を超えている。(※2015年9月時点)

株式会社フォーカスシステムズ/4662
上記UBICの筆頭株主なのが、このフォーカスシステムズだ。独自の暗号システム、東京国税局へのICT関連の技術支援コンサルティング、フォレンジック調査などを展開。

株式会社テクノスジャパン/3666
SAPやERPソフト導入を支援。ビッグデータの解析が得意。関連会社のテクノスデータサイエンス・マーケティングが、統計アルゴリズムをベースにした人工知能サービス「scorobo」をクラウドSaasベースで提供している。

株式会社エヌアイデイ/2349
生損保系の情報システム開発が好調。航空系のシステム開発にも強い。アンドロイド系の独自サービスプラットフォームであるNstylist(エヌスタイリスト)を活かした新サービスも推進。2014年8月にはWebマイニングや人工知能関連の技術開発をしている株式会社Studio Ousiaの第三者割当増資を引き受け、出資(持株比率33.5%)した。

サイオステクノロジー株式会社/3744
クラウドやモバイル、ソーシャルメディアの普及、ビックデータの利用拡大などを背景にした“ITによる知能化の実現”を推進している。2015年2月には、世界初の機械学習技術を搭載したITオペレーション分析の新製品「SIOS iQ」を発表した。

20160121D1サイオステクノロジー人工知能

・ブレインパッド/3655

・ホットリンク/3680

・ユニバーサルエンターテインメント/6425

・インテージホールディングス/4326

・KADOKAWA・DWANO/9468

・CYBERDYNE/7779