2015年12月17日

システムニーズの把握

最近、いろんな企業のシステム開発ニーズをヒアリングする機会が増えている。

これは、本当に有り難い。

ビジネスを組み立てる時、一番重要なことは、“現場で何が起こっているか”ということ。そのテーマは、「商品力」だったり、「集客力」だったり、「採用」だったりする。その切実な問題に対して、効率的に対処できる解決方法を、どの経営者も求めている。
ここでいう効率的とは、なるべく低コストで早く成果が出るということだ。

現在はネットワーク力のある方々のご尽力で、いろんな企業様をご紹介頂く機会が非常に増えてきた。そういった場面では、まず本質的なテーマから入る。スペックや仕様の話に飛ぶと、各論に行き過ぎて全体像を見失う可能性があるからだ。

今会社は、「どういうことに困っているのか?」「将来どうしたいのか?」といった現状の課題やビジョンをベースに、「○○○のような状況になれると、理想ですね」といった完成系のイメージまで共有できれば理想だ。

重要なのは“相手の懐”にいかに飛び込み、詳細な現状の把握とリアルな課題の抽出ができるかどうか。これが、システムの品質の生命線になってくる。

例えば先日あった話は、依頼者は総務部の担当者で、使用者は営業部だった。オリエンテーションは総務部の方だったが、実際の構築フェーズに移行するにおいて、現状のヒアリングは、営業部の各セクションになった。

ポイントは、その人選だ。どんな人にヒアリングするかで、取れる情報は全く異なってくる。今回は、現場の情報が総合的に集まる人(部長クラス)、実務の使い勝手についてリアルに把握している人(マネージャークラス)、あまり慣れていない人(新人クラス)と3種類の社員さんをアサインして頂いた。

そこで現状のシステムに対する不満や、付け加えたい機能、現在の業務から発生する潜在ニーズを丹念にヒアリングしながら拾っていった。

すると、当然だがそれぞれのポジションによって、システムに対する異なるニーズが浮かび上がってきた。

部長クラスの方は、経営戦略上のシステムの果たすべき役割に重きを置き、マネージャークラスの方は、実務運営上の欲しいメリットを細かく話して頂いた。また新人クラスの社員さんには、迷わずにスイスイ使えるユーザビリティについて、イメージを教えて頂いた。

これらは、“機能する”システムを開発するにおいて、どれも不可欠な要素だ。

これらの証言をベースに、OSや言語、パッケージかスクラッチ開発か、DBやセキュリティといった諸要素を詰めていく。

優れた絵画は、描き始めの段階の構図がしっかりしている。システム開発も同じだという気がしている。