2013年12月26日

昔からアイドルにはあまり興味は持てなかったが、短期間で大きな収益を上げ、文化的にも大きな影響力を持つようになったAKB48には、マーケティングの対象としての興味が沸いた。

御存知AKB48は、“会いに行けるアイドル”をコンセプトにしたアイドルグループだ。

秋葉原にあるAKB48劇場で日替わりで公演を行い、オタクを中心としたファンを上手に巻き込みながら、その成長していく様を共有できるところがミソである。

テレビで見るアイドルが、熾烈なオーディションをくぐり抜けてきた野心満々のやり手ギャルとするならば、AKB48は“近所に住んでいる友達の妹”的な親近感に満ちている。

プレイボーイ帝国を築いたヒュー・ヘフナーが、“隣のお姉さん”をコンセプトに、素人女性のヌードでプレイボーイ誌の部数を大きく伸ばしたのと似ている気がしないわけでもない。この、プロくさくない“手の届きそうな感じ”こそが、重要なポイントだと思う。

AKB48劇場が、“オタクの聖地”秋葉原に設置されたことは象徴的だ。

秋葉原昔の秋葉原は、機械マニアの聖地だった。その発端は、東京電機大学の学生相手に真空管やラジオ部品を売る店が総武線の高架下に出店したことらしい。そこから、自分で部品を調達し、ラジオや無線機、ステレオをチューンナップしたり、一から組み立てる強者が集まっていた。また往年の音質を求めて、高価の真空管を買い付けに来る熟年マニアも多かった。

そしてパソコンブームが到来し、パソコンオタクが集まってきた。あらゆる部品が集まる秋葉原は、オリジナルPCを作り、そのスペックを自慢するには不可欠な存在だった。

次に、ゲームブームが到来した。往年の人気ソフトから、最新のソフトまで、その品揃えで秋葉原は群を抜いていた。ゲームには、魅力的なキャラクターが欠かせない。また、アニメとの連動も深い。そこから、ロリータ&コスプレ文化につながっていき、メイド喫茶&フィギアグッズブームが到来する。

AKB劇場そういった日本のオタクのメッカに、AKB劇場は誕生した。

普段女性にあまり縁がなく、しかしそこそこ自由になるお金を持っているオタク。

そこにフォーカスを当てたAKBブームを、ビジネスの視点から分析してみたいと思う。

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