2015年04月04日

ジョブス3

プレゼンテーションという言葉で多くの人の頭にまず思い浮かぶのは、スティーブ・ジョブスだろう。

新しい商品の発明だけでなく、その売り込み方も彼は天才だった。

アップルの新製品の発表会にはスティーブ・ジョブスのプレゼンテーション見たさにマスコミや数多くのファンが駆けつけ、その模様はすぐに世界に発信された。ジョブズのプレゼンテーションはアップル社にとって最大のイベントであり、最強の販売プロモーションだった。

例えば、初代iPhoneの発表会はこんな感じだ。

2年半、この日を待ち続けていた
数年に一度、全てを変えてしまうような新製品が現れる
それを一度でも成し遂げることができれば幸福だが、Appleは幾度かの機会に恵まれた
1984年 Macintoshを発表
パソコン業界全体を変えてしまった
2001年 初代iPod
音楽の聴き方だけでなく、音楽業界全体を変えた
本日、革新的な新製品を3つ発表します
一つめ
大画面でタッチ操作のiPod
二つめ
革新的な携帯電話
そして、三つめ
画期的なネット通信機器
3つです
大画面でタッチ操作のiPod
革新的な携帯電話
画期的なネット通信機器
iPod 電話 ネット通信
iPod 電話
おわかりですよね?
これらは独立した3つの機器ではなく
1つなのです
名前は iPhone

いかに自分が素晴らしいアイディアや製品を持っていても、相手に伝わらないとその価値はゼロだ。社内で新規事業をプレゼンする機会や投資家に事業への投資をしてもらう機会では、こういったプレゼンテーションの出来がその運命を左右することもあるだろう。それほど、プレゼンテーションは重要なスキルだ。企画書を制作する上でも、そういったプレゼンテーションをイメージした上で作成する必要がある。

スティーブ・ジョブスのコミュニケーションとしてのプレゼンテーションについては、様々な書籍で研究されている。ジョブスは、プレゼンの準備に多大な時間を費やした。そのポイントを、まとめてみた。

・シンプルにすること
・これから何を話したいのか、3点に絞って話す。3つ以上は伝わらない
・スライドを作成する前に、自分のアイディアをまず紙に落とす。話したいことを、自分でデザインする
・箇条書きはダメ。聞き手にはストーリーで伝える
・敵役を設定し、問題点を示す
・伝導で売る
・製品を売るのではなく、夢を売る
・ツイッターのような短いヘッドライン
・体験を生み出す
・何回も練習する
・聴衆は10分以上話を聞かない
・新しい情報などを入れて、相手をびっくりさせる
・聴衆の評価は、最初の90秒で決まる
・イメージしやすい数字の伝え方をする
→例、1000曲がポケットに入るiPod

何よりも重要なのは、“相手が知りたいことを知ること”。

ジョブスの有名なキャッチフレーズがある。

「マックブック・エア。世界で最も薄いノートパソコンだ」

前半で商品名を言い、その一番の特徴を後半で述べている。ミソは、“世界で最も薄い”の部分。

ここにデザインにこだわるジョブスのプライドが透けて見える。

ジョブスは多くの名言を残しているが、印象的ないくつかを紹介したい。

「製品をデザインするのは、とても難しい。多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ」

「美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだ。ライバルが何をしようと関係ない。その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ」

「イノベーションは、研究開発費の額とは関係ない。アップル社がマックを開発したとき、米IBM社は少なくとも私達の100倍の金額を研究開発に投じていた。

大事なのは金ではない。抱えている人材を、いかに導いていくか、どれだけ目標を理解しているかが重要だ」

「イノベーションは、誰がリーダーで誰が追随者かをはっきりさせる」

「仏教には、“初心”という言葉があるそうです。初心を持っているのは、素晴らしいことだ」

「私がこれまでくじけずにやってこれたのは、ただ一つ。自分がやっている仕事が好きだという、ただそれだけなのです」

「偉大な大工は、たとえ見えなくてもキャビネットの後ろのちゃちな木材を使ったりはしない」

「ユーザーは体験から始めて、そしてテクノロジーにさかのぼるんだ」

「知っていると思いますが、私達は自分達の食べる食べ物のほとんどを作ってはいません。私達は他人の作った服を着て、他人の作った言葉をしゃべり、他人が創造した数字を使っています。

何が言いたいかというと、私達は常に何かを受け取っているということです。そしてその人間の経験と知識の泉に何かお返しができるようなものを作るのは、素晴らしい気分です」

ちなみに「ブレードランナー」や「アメリカンギャングスター」の作品があるイギリス人映画監督リドリー・スコットが作成した、有名なアップルのCMがこれ。全米中のアメリカ人がこぞって見る最大イベントスーパーボウルのCM用に、巨額の予算を投じて作成された歴史的傑作だ。

【ジョブスプレゼン関連サイト】

・ジョブス伝説のスピーチが人々を魅了する理由から学ぶプレゼンのコツ
KISOBI 「学んで」「使える」ビジネスラーニングメディア

・スティーブ・ジョブスのプレゼン術を徹底分析!~歴史的名演「iPhone」とベストプレゼン10選~
コンラボ

・「プレゼンの天才」ジョブス氏も嫌ったスライド頼み
日本経済新聞 林信行(ITジャーナリスト/コンサルタント)

・スティーブ・ジョブス「伝説のスピーチ」
書き起こし.com/「ハングリーであれ。愚か者であれ」2005年スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの書き起こし

・【保存版】スティーブ・ジョブスによる、革新の原点「初代iPodのプレゼン」

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