2015年03月27日

オバマ

アフリカ系初のアメリカ合衆国大統領、バラク・オバマ。ご存知「Yes We Can」のスローガンで、躍進を続けてきた。時の権力者は、常にその時代の空気を読み、わかりやすくかつ共感してもらいやすいフレーズを活用する。

ハーバード大学のロー・スクール時代に『ハーバード・ロー・レビュー』の編集長に選ばれ、2年目にはプレジデント・オブ・ジャーナルに選ばれたオバマは、言葉のセンスに関するリテラシーが他の政治家に比べて高いのは間違いない。

オバマのプレゼンには、ビジネスシーンにもすぐ活用できるエッセンスがたくさん詰まっている。例えば、以下のような要素だ。

・耳あたりの良い平易な万人が容易に理解できる英語で構成されている
・話を聞いている人が、イメージできるように、感じるように話している
・自分自身の経験やわかりやすい事例を交え、物語を使ってイメージを伝える
・重要なフレーズは、繰り返し使う
・全体的に相手をリスペクトし、近づこうとする姿勢を示す

これは、企画書を制作する上でも十分生かせるポイントだ。

2012年のオバマ勝利演説

オバマが2012年11月の勝利演説で使った単語を、英語学習サービスのセレゴ・ジャパンが分析している。

15回 work(働く)
13回 country(国)
9回 forward(前へ)
8回 future(将来)
8回 hope(望む)
7回 believe(信じる)
7回 fight(闘う)
7回 thank(感謝する)
5回 family(家族)
5回 job(仕事)

再選後の演説で語られたのは、アメリカをよりよくするためには、更なる努力が必要だというメッセージが込められている。job(仕事)やfight(闘う)といった実効性を感じさせるワードが入っているのは、聞く国民側の政権に対する厳しい視線を認識していることを伝えているのかも知れない。

いずれにしてもプレゼンテーションにおいては、連呼する“ワードの選定”が伝えたいメッセージ性に直結する重要な要素だということだ。

オバマのスピーチは、ジョン・ファヴローという男が書いている。彼はスピーチを書く上で一番重要なことはオバマになりきることだと考え、オバマの振る舞いを常に研究し、自伝をいつも持ち歩いている。

ジョン

有名なオバマの大統領演説の文章は、オバマとジョン・ファヴローの共同制作である。彼はオバマと数回打ち合わせた後、ノートPCに記録し、歴代の大統領演説を研究し、スターバックスに通って店内で書き上げた。

ちなみにオバマの閣僚メンバーの顔ぶれは、以下の通り。

○国務長官
ヒラリー・クリントン/2009-2013
ジョン・ケリー/2013~

○国防長官
ロバート・ゲーツ/2009-2011
レオン・パネッタ/2011-2013
チャック・ヘーゲル

○財務長官
ティモシー・ガイトナー/2009-2013
ニール・ウォーリン/2013
ジェイコブ・ルー/2013~

○司法長官
エリック・ホルダー/2009~

○内務長官
ケン・サラザール/2009~

○農務長官
トム・ヴィルザック/2009~

○商務長官
ゲイリー・ロック/2009-2011
ジョン・ブライソン/2011-2012
レベッカ・ブランク/2012~

○労働長官
ヒルダ・ソリス/2009-2013
セス・ハリス/2013~

○保険福祉長官
キャスリーン・セベリウス/2009~

○住宅都市開発長官
ジョーン・ドノヴァン/2009~

○運輸長官
レイ・ラフッド/2009~

○エネルギー長官
スティーブン・チュー/2009~

○教育長官
アーン・ダンカン/2009~

○退役軍人長官
エリック・シンセキ/2009~

○国土安全保障長官
ジャネット・ナポリターノ/2009~

この陣営からは、超党派的な色彩が読み取れる。言い換えれば、共和党に相当気を使っていたということだ。ゲイツ国防長官の留任がその象徴だった。

また2009年4月5日にチェコのプラハで行われた核絶滅スピーチも、有名ですね。オバマはこれでノーベル平和賞を取った。

【オバマプレゼン関連サイト】

・【名スピーチ和訳】「Yes We Can」シカゴでのオバマ大統領勝利宣言スピーチ
書き起こし.com

・オバマ上院議員の演説に達人の技を見た!
Lifehacking.jp

・ジョブス、オバマのスピーチはどう作られるのか?
価値と信念で選ばれる戦略的プレゼン

・オバマ演説に学ぶプレゼンテクニック:民主党大会基調演説
プレゼンマスター:パワーポイントの裏技解説