2015年03月24日

20150323ケネディ

長い間“以心伝心”が常識だった日本では、「人にわかりやすく物事を伝える」という技術が発達しにくい環境だった。それは、ほぼ単一民族である日本人の高度に洗練された文化の一部と言えるかも知れない。“空気を読む”“言わずもがな”といった言葉は、その象徴だろう。

しかしグローバリズムの波が押し寄せ、“フェアー&オープン”のスタイルが大勢となってきた。しかもインターネットやメールといったIT革命が起き、リアルなコミュニケーション以外の領域が急速に拡大した。1対1の関係性でしか成立しないコミュニケーションより、1対1000でも成立するコミュニケーションの方が効率が良いに決まっている。

ちなみに古代ローマ人は弁論術を重要な教養科目として捉え、効果的な言葉の使い方、話すスタイル、有名な雄弁家の事例研究等に励んだ。政治家を目指す若者は、大浴場で大勢の前でのプレゼンテーションの練習に勤しんだらしい。

そんな重要なプレゼンテーションだが、では過去も含めた有名なプレゼンテーターにはどんな人物がいるのか?ちょっと調べてみた。

◆政治家
○アドルフ・ヒトラー
○ジョン・F・ケネディ
○キング牧師
○ロナルド・レーガン
○ビル・クリントン
○アル・ゴア
○バラク・オバマ
○田中角栄
○小泉純一郎

◆ビジネスマン
○デール・カーネギー
○スティーブ・ジョブス
○ビル・ゲイツ
○デレク・シヴァーズ
○孫正義
○團紀彦

そんな折、よくチェックしている雑誌GQの編集長鈴木正文氏の『本質にこだわる男のプレゼンって』という記事を発見した。さすがGQ編集長、本質を見事に突いていて興味深い。

・建築家は「あなたはこういう家に住みたいんでしょう?」と模型を使ったプレゼン上手が多い
・プレゼンは、“誰に向かって語りかけているか”が大事
・プレゼン用にスーツを作ることがあるように、持っている雰囲気を作るべき
・プレゼンとは中身が相手を説得するのではなく、言い方、雰囲気といったある種の感性的なものが人を説得する
・中身ではなく、ある種の文化性、文化的な共感を得られるかというのが大きい
・本格的に到来するローコンテクスト社会で、プレゼンが増々必要となる
・これまでは会社に忠誠心を持ってやってきたが、もはや会社は運命共同体ではなく、単なる利益追求集団と化してしまっている
・社内でもローコンテクスト化しているから、ほとんど外国人と話すのと同じようにプレゼンをうまくやらないと、やりたいことができないとか、やりたいことに到達しないということが起こっている

これは、企画書制作にも同じことが言えます。

また政治家のスピーチをいろんな角度から分析している『高津和彦オフィシャルサイト』も面白い。

次回からは、具体的に各人のプレゼンを考察していきたい。