2014年09月23日

20160303刺さるキャッチ

 

新卒採用説明会などの採用イベントで使用する企画書は、求人広告的色彩が強い。

会社概要や待遇情報は当然として、その会社の強み、部署ごとの仕事内容、スター紹介、キャリアコース紹介、ユニークな制度紹介など、詰め込むべきコンテンツは無限にある。

スライドデータには、それらに優先順位をつけ、目の前の学生に飽きられないような流れにし、かつインパクトも持ち合わせる必要がある。

ある意味、その企業のCMを作る作業に似ていると言ってもいいかも知れない。

ちなみに求人広告は一般的なマス広告とは異なり、ターゲットを絞り、かつ厳格なコストパフォーマンス測定に晒される。

当時のリクルートの求人広告の運営において、効果ゼロのことは「ZD」という呼称で恐れられていた。効果ゼロとは、求人広告を出したのに応募がゼロで、クライアントの広告出稿費が無に帰すことを意味する。

スペースによって価格は異なるが、数万円から数十万円のお金をドブに捨てることになったら、営業マンは当然クライアントからお叱りを受けることになる。

だからこそ、営業マンはクライアントの課題を探り、過去の出稿広告を研究し、類似企業の成功事例を必死で集めていた。成功すれば予算も増え、当然営業成績もアップする。逆もしかりだ。

特集等のスペース確保からキャッチコピーやメインビジュアルといった広告設計まで、それらが自身の営業成績に直結するのだから営業マンも必死だ。

まだ内定者の時、当時の採用担当部署だった人材開発部のリーダーに、こう言われたことがある。

「君が、制作志望なのは知っている。だが、営業も面白いぞ。営業をやってみる気はないか。今、リクルートには広告がわかる営業マンが一番必要なんだ」

この時営業職に志望変更していれば、まだ違った人生になっていただろう。ただこの時の制作経験が、今の営業活動に大きな影響を及ぼしていることは間違いない。

企画書に限らず、メールのサブジェクト、会議のアジェンダ、初回訪問でのトーク等、日常にコミュニケーションにおいて、知の編集と加工スキルは非常に活きている。クリエイティブ職からスタートしたことは、今も全く後悔していない。