2013年09月20日

20160223開高健

月刊プレイボーイの編集企画を分析していた時、衝撃の作品に出会った。

開高健氏の名作、『オーパ!』である。

ギョッとする、ピラニアが大きく口を開けた迫力ある表紙写真。写真のインパクトの重要さを感じさせられた。企画書制作にも、この手法は活かしている。

これは、開高氏が南米アマゾンでピラニアや、ピラルクーやトラドといった巨大魚に挑む姿が描かれている。何よりも秀逸なのは、その軽快な開高氏の文体と迫力ある怪魚の写真である。コピーと写真が一体化した時、人々の心を鷲掴みにする磁力がここまで生まれるのかと感じさせられた。

これは、まさに日本人版ヘミングウェイなのだ。

アマゾン川の怪魚達は、暴れまわり、鉄製の釣り針を捻じ曲げ、ルアーを食いちぎる。激しい格闘の後引き上げられた魚達。

でも、そこには開高健氏の自然に対する愛があるのだ。またそのユーモアのセンスと、料理への造詣が深いことも内容の濃さに一役買っている。

ちなみにこの編集記事がキッカケで、本家の写真集も買い求めた。ライブ感溢れる写真が、グイグイ迫ってくる。この本の影響で、アマゾンに行った人もいるに違いない。

そんな開高健氏は、日本の広告史にも欠かせない人物だ。

特にサントリー宣伝部時代のトリスの広告、「人間らしくやりたいナ」が有名だ。大阪の出身で、自分の父親と同じ大阪市立大学の出身ということもあり、非常に親近感が湧いた。そして何より、その関西弁の口調に親しみを感じた。

そんな魅力的な企画を次々と生み出す雑誌を創刊した男は、どんな人間なんだろうか。

月刊プレイボーイの始まりとその発展史に興味を持ったのは、必然の流れだった。