2014年08月26日

20160228ラリーとサーゲイ

20140822Google最強リーダーの言葉

破竹の勢いで発展を続けるグーグル。

今後伸びるサービスは、グーグルの買収企業一覧をチェックすればわかると言われているぐらいだ。

オープン&フェアー、人材の多様性を実現しながら、最高の英知を集め、最高のサービスを創りだす。そこには、企業マネジメントの参考になるヒントがたくさんある。

そのグーグルの社内ワードから、その強さを紐解いてみたい。

儲けを生み続ける最強リーダーのログセ50

現代の2大グローバル企業の現場で受け継がれている「魔法の言葉」。

グーグル編

◆百聞は1デモにしかず

プロダクト(製品・サービス)の可否や機能のよし悪しを社内で長々と話し合っても埓があかず、時間を浪費するのみ。具体的な議論は、デモ(試作品)をつくってからするものだというのが、エンジニアを筆頭とするグーグル社員の基本スピリット。

机上の空論を回避し、まずは一度実物をつくって、試しながら完成度を高めていくのがモノづくりの基本だというスローガンだ。

◆Fail Fast.

早く失敗をしろ、という意。失敗を重ね、試行錯誤を繰り返すことでプロダクトの長所短所を知り、よりよいものをつくることができる。また、早めの失敗によってリソースプロジェクト遂行に必要な人手資金、設備など)を浪費する前にいっそのことプロジェクトをとりやめるという判断を早くできるようにするメリットもある。

「Google Maps」のプロダクトマネージャーがラリー・ペイジ(創業者)に「I don’t care whether you fail. I want to make sure you fail fast.」と言われたことが全社的に広まったといわれる。

◆改善ではなく、改革を起こしませんか?

顧客企業の経営者への問いかけとして、グーグルでよく利用される殺し文句。用例「インターネットをベースにグーグルが開発したツールを活用して、(改善ではなく)改革を起こしませんか?」。多くの経営者が神経を使うコスト削減だけでなく、もっと根底から経営の方法にイノベーションを起こしましょうという呼びかけの一つ。

英文表現では「go for a moonshot]という。moonshotとは魔法のような、不可能と思われるアイデアを科学技術の力で実現することを形容した言葉。

◆情報のニーズはすべての国境を超える

グーグルが掲げる10個の重要な理念の一つ。130を超える言語で利用できる検索インターフェースを誇るグーグルならではの衿持であり、また、成長を持続させ、グローバル化を目指す多くの日本の企業に対して訴求する言葉でもある。グーグルは「(Google+)などを使って利用者にサービスを提供するだけでなく、利用者がそこから情報を得て、全く新しいビジネスチャンスを発掘するための土壌をつくっている。

◆アイデアはどこからでも生まれる

環境を整えればどの社員も斬新なアイデアを生み出す可能性がある、という考え。グーグルは社員の意見を民主的な方法で定期的に聞き(「グーグルガイスト」欄参照)、その意見を活用し、社員のモラルを高めながら、イノベーションにつながるチャレンジングな環境を整備。その中でさまざまなチームや社員から新しいアイデアが生まれている。
英文表現では、「Ideas come from everywhere」

◆Googlers  make Google great

Googleにとって人材こそ一番のリソースという考え。チームによる協働や、迅速な行動、オープンなコミュニケーションができる人材がいるからこそ、グーグルの製品やサービスを改善していける。

◆ゴールが100%達成されたなら、ゴールの設定が甘すぎた

プロジェクトを開始する前の目標設定時にいかにも実現可能なハードルの低い目標が提案されているときに、苦言を呈する場合に使う。言うまでもなく、グーグルではより高いビジョン・目標設定を掲げ、それに挑戦する姿勢こそが求められている。 

◆ローンチを繰り返せ

正式な英文表現は「Launch and iterte」という。ローンチとは、新しい商品・サービスの発売を開始すること。イテレータとは、繰り返し・反復のこと。すべからく製品は、最初から完璧を目指すのではなく、とりあえず外に出してフィードバックを受けつつ、改良し完成度を高めていくという考え。

◆アイデアだけなら価値はない

アイデアを出すだけでなく、実際にそれを形にすべく努力をしなければ価値のある仕事とはいえない、ということ。意見を出すだけで満足してしまったり、言うだけで手を動かせてぃなかったりする社員がいた場合に、周囲からはすぐに取り掛かって物事を進めるようにと容赦なく促される。

◆Do cool things that matter.

難しい課題の解決や、世界の数十億人のユーザーがより快適にネットライフを過ごせるような日常生活を変える製品開発やサービスをつくることが、cool.

◆より大胆に

英文表現では、「Be Audacious」。今年、2013年、グーグル社内で特に多く口ずさまれているスローガン。大胆なアイデアで営業せよ、提案せよ、という意味。

◆10X

テンエックスと読む。周囲からの共感や同意を得るためには、10x(倍)大きなアイデアープラン・思想・インパクトに基づいていたほうがいい、という啓発的メッセージ。同時に10年先のことまで視野に入れろという意味も含まれる。実際、グーグル社内でアイデア出しをする際、またビジネスの将来像を描く際などには必ずこのフレーズが登場するという。類語に、「Think big」がある。「Think big Then think bigger. Like 10x bigger.」

◆グーグリー

英文表記では「「Googley」、同義の言葉に「Googliness(グーグリネス)」があり、いずれもグーグルらしい、という意。グーグルらしさを明文化した文書はないが、フラットな組織や小さなグループで、急激に変化する環境の中でも働ける人のことを指す。また、解決が難しそうな課題でも、想像力を駆使し社員同士で協刀して問題を解決できる人のこと。用「見た目だけでなくアクセシビリティ(情報やサービス、ソフトウェアなどが広汎な人に利用可能)を意識した、グーグリーな感じで企画を立てていこうよ」。

◆シェアする

共有する、の意で、世間一般に流通している言葉だが、グーグル社貝が使用する場合、チームで動く際の最重要行動規範となる。誰かから、「例の件、シェアしておいてね」と言われたときは、その台詞には、担当するプロジェクト案件の内容や資料、疑問やアイデアを事前に共有し、さらに進化・深化させていきましょう、だから「しっかり予習してきてくださいね」というリクエストの気持ち、が色濃く反映されている。

◆ワンオンワン、シンクする

英文表記では、「1:1sync」。例えば、社内で新しいプロジェクトを実施しようとする際に違う部署の人と気軽に情報交換したり、またリーダーがチームメンバーと定期的に雑談・意見交換したりする行為を指す。現状、緊急案件ではないが、困っていることなどを軽く相談することでコミュニケーションを促進する狙いもある。

◆Focus on users

製品がユーザーにフォーカスされたものであるかを絶えず確認する言葉。あるプロダクトの製作中、何らかの決定をする段階になると、グーグルでは誰かが「それってユーザーにとって意味あるの」とごく自然に発言する。前述したグーグルの10個の理念に、「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる(Focus on users and everything else will folllow) があり、それを下敷きにしたログセといえる。「ユーザーに焦点」という発想は、かつて「(無料サービスばかりで)これで本当にビジネスになるのか」と疑問が噴出していた頃、前出・ラリーらが掲げていたフレーズ。

◆クーグラー

googler、すなわちグーグル社員の呼び名。また、新入社員のことを「ヌーグラー」(Nooglers: New Googler)と呼ぶ。

◆グーグルガイスト

Googlegeist、社内で年一回行われる社員に対する匿名調査。個人が特定されることは全くない。

◆TGIF

Thanks God,It’s Fridayの略。創業者のラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンが創業時から実施している週一回、全社員との交流会。社員は軽食を食べながら、新サービスやプロジェクト、方針などの話を聞くことができ、会社がどういった方向に進んでいるのか、直接、創業者の二人やマネージメント層に質問することもできる。

◆スケールする

スケールとは、「scalability」の略で拡大拡張性という意味。プロジェクトでも限定した誰かに限ったサービスや製品ではなく、結果が「スケールするか」どうか、つまり常に「大きな考え(big picture)を持って仕事しようということ。

◆OKR

「Objectives and Key Results」の略。各社員やチームごとに目標設定をおこない、それがどの程度達成されているかを測る指標。基本的に、社員の誰もがその指標を見ることができ、チームや個人の大きな目標とその指標を共有することで、社内を活性化できる。

◆You can be serious without a suit-but you don`t have to be serious all of the time.

簡単に言うと、スーツを着なくても優れた仕事はできるということ。常にシリアスに考えて仕事をするのではなく、楽しみながら仕事をすることが、結果的にユーザーから高評価を得るという経験則。

◆If you give people freedom, they will amaze you.
 
グーグルの使命は、世界を変えるような革命的な仕事をすること。そのときにリーダーたちが大事にするのは、クーグラーに自由を与え、それぞれが考えを深めながら仕事に取り組むようにすること。また、それが可能な環境を準備すること。逆に言えば、チームメンバーにいちいちマニュアルや指示を与えても人々を驚かせるイノベーションを達成することはできない、ということ。

◆壮大な目標のほうが、より解決しやすい

英文表現では、「Bigger problem is easier to solve」となる。小さな問題を解決するよりも、壮大な目標のほうが、みんなの協力を得られるので、むしろ実現されやすいという意味。