2013年09月14日

20160223宴会場イメージ

筏競争惨敗の傷も癒えないうちに、リベンジに向けて我々は早速行動を起こした。チーム全員が一同に会し、翌日の宴会芸での優勝を目指すべく、ホテルの部屋でMTGを開催した。

「どうやら明日の宴会芸は、優勝チームには豪華商品が出るらしいぞ」

「それは、負けられへんな。筏では負けたさかいに、ここはいっちょ見せつけたらんとな」

「他のチームは体育会の人間が多いから、古典的な持ち芸でくると思う」

「確かに。みんなが知ってる代表的なやつは避けたいな」

「旬でみんなの興味を引くやつがいいんじゃない?例えば、面接シーンのコントとか。つい最近までみんなやってたわけだから、共感するでしょ」

「それ、面白いね。一発芸じゃないし。それでいこうよ」

そんな感じで自分のアイディアが通り、面接シーンのコントをやることになった。シナリオ担当は、自分だ。

面接シーンは、5つくらいが妥当か。面接企業は、バラエティに富んでいた方が起伏があっていいかも知れない。面接企業は、下町のメッキ工場、電通吉本興業ジャニーズ事務所、陸上自衛隊でいくことにした。

下町のメッキ工場ネタは、当時入社パンフと実態が違う企業があったことに由来している。有名大学の学生が、カッコイイパンフレットにすっかり騙され下町の中小企業に面接訪問する。玄関も木造の引き戸で、そのギャップに唖然とする。学生は逃げようとするが、社長は奥さんと一緒に全力で組み伏せ、入社誓約書に捺印させるというオチだ。

二番目の電通は、当時リクルートのライバルと言われていた。メディアにおけるスタブリッシュ系の代表格電通と新興の代表格リクルートという図式だ。電通の面接官が煙草を吸いながら足を組み、応募者の履歴書を見ながら話しかける。

「ほう、キミは年少時代、ボストンにいたんだ」

「そうなんです。父親が総合商社に勤めていまして」

「じゃあ、英語はペラペラなんだね」

「英語は、ネイティブに近いレベルだと思います」

「それは凄いね。ところで、キミが尊敬する人物は誰かね?」

「江副浩正さんです」

「…」

江副浩正氏とは、ご存知リクルートの創業者である。面接で競合相手の創業者の名前を出したことに、それまで高飛車だった面接官が思わずびっくりして煙草を落とすというオチだ。それまでの態度が、この一言で激変するというシュールな雰囲気を出すのがポイントで、この役は私が演じた。

次の吉本興業は、2人組の漫才コンビが手を叩きながら出てきて、ボケとツッコミをかまし、すぐ退場するというあれである。ここは、疾風怒濤のテンポを重視した。

問題は、次のジャニーズ事務所である。